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一人暮らしの節約は、食費より先に固定費。手を付ける順番は、①スマホの通信費 → ②サブスク → ③電気・ガス → ④保険です。「手続きの軽さ」と「削れる額」のバランスで並べると、この順になります。
固定費の見直しは、一度手続きすれば毎月勝手に効き続けるんですよね。食費のように毎日の我慢が要らない。最初の1回だけ腰を上げれば、あとは何もしなくていい。この記事では、総務省の家計調査(単身世帯・2025年平均)の実データと各社公式の料金を並べながら、効果の出る順に見直していきます。なお、固定費の最大ボスは家賃ですが、あれは引越しが要るので今回は対象外。今日から手を付けられる4つに絞ります。
このページの平均額は、総務省統計局「家計調査(家計収支編)」2025年平均・単身世帯の結果(e-Stat掲載・男女,年齢階級別表)からの引用です。通信プランの料金は2026年6月10日時点の各社公式サイトの表記(税込)。どちらも変わる可能性があるので、最新は公式で確認してください。
なぜ食費じゃなく固定費からなのか

食費の節約は、毎日の意思決定です。スーパーで安いほうを選ぶ、コンビニに寄らない、自炊する。1日に何回も「我慢する側」を選び続けないと成立しない。疲れている日に1回崩れると、そこからずるずる戻ります。
固定費は逆で、手続きは1回だけ。スマホのプランを変えたら、来月も再来月も、何も考えなくても請求額が下がったままです。意思の力を使わない節約なので、リバウンドが構造的に起きない。ゆるく暮らしたい人ほど、先にこっちをやるべきなんです。
単身世帯の平均額。まずここだけ見る(2025年・家計調査)
自分の支出が多いのか少ないのか、基準がないと判断できないので、先に公的データを置きます。総務省の家計調査による、単身世帯の1か月平均です。単身世帯全体の平均年齢は58.6歳と高めなので、34歳以下の列も並べました。
| 費目 | 単身世帯平均 | うち34歳以下 |
|---|---|---|
| 消費支出 全体 | 173,042円 | 177,542円 |
| 通信 | 6,403円 | 6,400円 |
| 電気代 | 7,337円 | 4,569円 |
| ガス代 | 2,999円 | 2,323円 |
| 光熱・水道 計 | 13,333円 | 8,291円 |
この平均は「その費目に支出がない世帯も含めた平均」です。また「通信」はスマホ代やネット回線のほか、郵便料なども含む費目です。注目してほしいのは、電気代やガス代が年齢ではっきり下がるのに、通信だけは34歳以下でも6,400円とほぼ変わらないこと。在宅時間が短い若い世帯は光熱費が自然に小さくなる一方で、通信費は契約を見直さない限り下がらない。だから最初の一手が通信費になります。
①通信費。スマホは「使うギガ」を見てから決める
やることは2つだけです。まずスマホの設定画面(またはキャリアのアプリ)で、自分が月に何GB使っているかを確認する。次に、その容量に合うプランの料金表を見る。これで終わりです。
目安として、2026年6月10日時点の公式サイトの料金を2社だけ引いておきます。LINEMOの「ベストプラン」は3GBまで990円・10GBまで2,090円、「ベストプランV」は30GBで2,970円(5分以内の国内通話無料込み)。ahamoは30GBで2,970円(こちらも1回5分以内の国内通話込み)、110GBの大盛りで4,950円です。家のWi-Fiが中心で外ではあまり使わない人なら、月3GBに収まることも珍しくない。その場合、月1,000円前後のプランが選択肢に入ります。平均の6,400円と比べると、差は小さくありません。
まずスマホの設定画面(またはキャリアのアプリ)で、自分が月に何GB使っているかを確認する。次に、その容量に合うプランの料金表を見る。これで終わりです。
もうひとつの見直し対象が、自宅のネット回線です。ここは在宅時間とデータ量で答えが分かれるので、別記事に分けました。工事不要で置くだけのタイプを検討するなら一人暮らしのホームルーターの選び方、回線の種類ごとの違いから整理したいなら一人暮らしのWi-Fiの選び方をどうぞ。スマホのギガに余裕があるなら、そもそも固定回線を持たずテザリングで済ませる手もあります。これはテザリングで十分かどうかの記事に条件を書きました。
②サブスク。1本ずつは小さいのに、合計だけが育つ
サブスクの怖さは、1本あたりの額が小さくて、解約の痛みより「まあいいか」が勝ち続けるところです。動画、音楽、クラウド、アプリの課金。気づいたら本数だけ増えている。
棚卸しの手順はこうです。クレジットカードの明細と、スマホのサブスクリプション管理画面(App StoreやGoogle Playの設定から見られます)を開いて、毎月引かれているものを全部書き出す。そのうえで「この3か月で使ったか」だけで判定します。使っていなければ解約。迷ったものも一旦解約です。サブスクは買い切りと違って、必要になったらいつでも戻れるのが利点。「困ったら再契約すればいい」と思えば、解約のハードルはぐっと下がります。
ひとつ注意。「年払いにすると安いから」と先に年払いへ切り替えるのは順番が逆です。残すと決めたものだけ、最後に年払いを検討してください。
③電気・ガス。会社の切り替えより先に「契約の中身」を見る

平均を見ると、34歳以下の単身世帯で電気代4,569円・ガス代2,323円。もともとの使用量が小さいので、会社を切り替えても削減幅は通信費ほど大きくならないことが多い。ここは期待値を間違えないのが大事です。順番が3番目なのもそれが理由です。
見る順番は、契約の中身→料金プラン→会社の切り替え。契約アンペアで基本料金が変わる地域・会社なら、一人暮らしでアンペア数が大きすぎないかを確認します。次に、今の会社の中に生活パターンに合うプランがないかを見る。会社の切り替えはその後で十分です。切り替える場合は、市場価格に連動して料金が上下するタイプのプランがあること、解約金や契約期間の条件を、申し込む前に公式サイトで確認してください。
なお、プロパンガス(LPガス)の物件は、入居者が自由に会社を選べないことが多い領域です。賃貸なら大家さんや管理会社の管轄なので、ここは深追いせず、都市ガス物件かどうかを次の引越しの判断材料にするくらいの距離感でいいと思います。
④保険。最後なのは、額じゃなく判断の重さの問題
保険を最後にしたのは、効果が小さいからではありません。判断に一番頭を使うからです。スマホのプラン変更は料金表を見れば終わりますが、保険は「自分に何の保障が必要か」から考えないといけない。
考え方の軸はシンプルで、保険は「自分が倒れたとき、お金に困る人がいるか」で要否が変わります。扶養する家族がいない一人暮らしなら、大きな死亡保障の優先度は低い。また、国民健康保険を含む日本の公的医療保険には高額療養費制度があり、医療費の自己負担には収入に応じた月ごとの上限が設けられています。この前提を知らずに「なんとなく不安だから」で入ったままの保険があれば、それは見直しの候補です。
ただし、持病や働き方、貯蓄の状況で答えは変わります。解約は、保険証券を出して保障内容を確認して、「自分がこれに入っている理由」を言えるかどうかを確かめてから。言えなければ調べ直す。それだけで、惰性の保険料は残りません。
見直しリスト。上から順にやれば1日で終わる
- スマホ:月のデータ使用量を確認 → 容量に合うプランに変更(オンラインで完結)
- サブスク:カード明細とアプリストアの管理画面で棚卸し → 3か月使っていないものは解約
- 電気・ガス:マイページか検針票で使用量と契約内容を確認 → アンペア・プラン → 必要なら切り替え
- 保険:保険証券を出して、入っている理由を言えるか確認 → 言えなければ調べて判断
1は30分、2も30分あれば終わります。3と4は確認だけ先にやって、変更の判断は週末でいい。完璧にやろうとせず、上から順に「今日できるところまで」で十分です。
削ったあとは、把握だけ自動化しておく
固定費を一度絞ると、家計の大半が「毎月同じ額」になります。こうなると、レシートを1枚ずつ記録するような細かい家計簿はほぼ要らなくなる。このあたりの考え方はミニマリストは家計簿をつけない?に書きました。
僕は固定費の合計だけ、Googleスプレッドシートに自動で集まるようにしています。仕組みは一人暮らしの固定費を自動で集計するGASの記事にそのまま載せたので、月1回ながめるだけの管理にしたい人はどうぞ。把握が自動になっていると、サブスクが静かに増えたときにすぐ気づけます。
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よくある質問
- 結局、最初の30分で何をすればいいですか?
- 固定費で一番大きい家賃は見直さなくていいんですか?
- 安いプランにすると通信品質が落ちませんか?
結局、最初の30分で何をすればいいですか?
スマホの設定画面で月のデータ使用量を確認してください。3GB以下なら、月1,000円前後のプラン(2026年6月時点でLINEMOベストプランの3GBまでが990円など)が候補になります。今の請求額との差額×12か月が、この30分の成果です。
固定費で一番大きい家賃は見直さなくていいんですか?
額だけ見れば家賃が最大です。ただ、引越しには初期費用と大きな手間がかかり、「今日できる見直し」ではありません。まず手続きだけで済む4つを終わらせて、家賃は更新や引越しのタイミングで考える、という分け方をおすすめします。
安いプランにすると通信品質が落ちませんか?
一概には言えません。ただ、ahamoやLINEMOのような大手キャリアのオンライン専用・サブブランド系プランは、各社の自社回線を使う仕組みです。料金が下がる主な理由は、店舗サポートが省かれてオンライン手続き中心になることなので、サポートの形が自分に合うかを基準に選んでください。
本文の平均額は総務省「家計調査」2025年平均、通信プランの料金は2026年6月10日時点の各社公式サイトのものです。料金・制度は変わるので、手続き前に最新情報を確認してください。
この記事のまとめ
- 固定費の見直しは、通信費→サブスク→電気・ガス→保険の順で手を付ける
- 固定費は1回の手続きが毎月効き続ける、意思の力が要らない節約
- スマホは月のデータ使用量を確認してから、容量に合うプランを選ぶ
- 完璧を目指さず、上から順に「今日できるところまで」で十分
順番は、通信費→サブスク→電気・ガス→保険。固定費は1回の手続きが毎月効き続ける、意思の力が要らない節約です。家計簿を頑張る前に、まずスマホの料金表から。それで十分回り始めます。


