検証ノート
公開 251 記事 比較表つき 210 本 横に並べた数 中央値 5 件・最多 16 件 紹介料で結論を変えない
検証 ・ 一人暮らし

賃貸サイト比較2026。お祝い金より先に「仲介手数料の店舗差」を見る

賃貸サイトの使い分けより先に効くのは、同じ物件を出している店舗の仲介手数料です。仲介手数料には法律で上限があり、上限内なら店舗が自由に下げられる。家賃7万円なら半月分で35,000円動くので、お祝い金の5,000円より桁が大きくなります。

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比較表で4件を横に並べた
調べ方を開示 確認 2026-06-11
賃貸サイト比較2026。お祝い金より先に「仲介手数料の店舗差」を見る

価格・プランは2026年6月時点の各社公式サイトの表示にもとづきます。最新の金額は各社の公式サイトでご確認ください。

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部屋探しのサイトは、どれを開いても似た物件が並びます。画面の作りも近い。それでも初期費用に何万円もの差が出るのは、サイトの違いではなく、その先の店舗の違いです。

結論

賃貸サイトの使い分けより先に効くのは、同じ物件を出している店舗の仲介手数料です。仲介手数料は宅地建物取引業法で上限が定められていて、上限内なら店舗の判断で下げられます。家賃7万円なら1か月分と0.5か月分の差は35,000円。お祝い金サイトで確実に受け取れる5,000円より、桁がひとつ大きい。※問い合わせを送る前に、同じ物件を出している別の店舗を探してください

この記事の調べ方

比較した数
大手ポータル4サイト(SUUMO・LIFULL HOME'S・アットホーム・CHINTAI)とお祝い金型のDOOR賃貸を、掲載物件数・掲載の仕組み・運営会社・還元条件で並べた
確認した情報源
各社公式サイトの掲載情報(2026年6月確認)、宅地建物取引業法 第46条(e-Gov法令検索、2026-08-14閲覧)
判断の軸
①同じ物件を扱う店舗の仲介手数料 ②サイトごとに集まる物件の性質 ③お祝い金の受け取り条件
していないこと
実際に5サイトから問い合わせて初期費用の見積もりを取り比べてはいない。掲載物件数は各社の公表値で、重複物件の数え方はサイトごとに違うため単純比較には使えない

仲介手数料には上限がある。上限内なら店舗が下げられる

宅地建物取引業法 第46条は、宅建業者が売買・交換・貸借の代理または媒介に関して受け取れる報酬の額を「国土交通大臣の定めるところによる」とし、続けて「前項の額をこえて報酬を受けてはならない」と定めています(出典:e-Gov法令検索 宅地建物取引業法、2026-08-14閲覧)。

ここから2つのことが出てきます。

  • 上限を超える請求は法律違反:言い値ではなく、上限が決まっている
  • 上限内なら、店舗が自由に下げられる:「仲介手数料0.5か月」「仲介手数料無料」を掲げる店舗があるのは、この構造のため

そして賃貸物件は、1つの物件を複数の仲介会社が同時に扱っていることがよくあります。同じ部屋・同じ家賃なのに、どの店舗から申し込むかで手数料だけが変わるということです。

家賃7万円の物件で手元から出る/戻る額確度
仲介手数料1か月分の店舗約77,000円(税込)を支払う確定
仲介手数料0.5か月分の店舗約38,500円(税込)を支払う確定
お祝い金サイト経由(DOOR賃貸)5,000円が戻る条件を満たせば確定
お祝い金の増額(抽選)最大95,000円が上乗せ抽選

上2行の差は約38,500円。お祝い金の確実な5,000円の、7倍以上です。問い合わせ先を選ぶ順番は、お祝い金より手数料が先になります。

ここだけ

物件を見つけるのがサイトの仕事。金額を決めるのは、問い合わせ先の店舗。

問い合わせ前に踏む4ステップ

  1. 大手ポータル1〜2社で物件を広く拾う(SUUMOかHOME'Sを軸に)
  2. 気になる物件が決まったら、物件名か住所で他サイトを検索し、扱っている店舗を全部並べる
  3. その中に仲介手数料0.5か月分・無料の店舗がないか見る。あればそこが第1候補
  4. 手数料が同条件なら、お祝い金サイトに同じ物件がないか確かめて、あればそちら経由で問い合わせる

順番が大事です。問い合わせを送ったあとに別サイトから申請しても、お祝い金の対象にならない場合があります。逆に、お祝い金目当てで先に問い合わせてしまうと、手数料の安い店舗に乗り換えにくくなる。最初の1通を送る前に、手数料まで見終えてください。

スマホで賃貸サイトを比較しているデスクの俯瞰
スマホで賃貸サイトを比較しているデスクの俯瞰

大手4サイト比較表(各社公式の掲載情報を2026年6月に確認)

サイト賃貸掲載物件数掲載の仕組み運営会社こんな人に向く
SUUMO約8,914,857件掲載に広告費が発生する。店舗側は反響が見込める物件を選んで載せる傾向リクルート都心・主要駅で選択肢を広く見たい人
LIFULL HOME'S約5,741,724件「物件鮮度No.1」を標榜。1日3回以上の更新LIFULL初めての部屋探しで条件を整理しながら探す人
アットホーム非公表(掲載店舗数約25,000店)地場の中小店舗が業務システムとして使う構造。成約確認の運用ありアットホーム株式会社地方・郊外・地場の物件も見たい人
CHINTAI非公表(更新頻度最短5分)360度パノラマ写真付き物件あり。約100のテーマ別検索株式会社CHINTAI(エイブル&パートナーズ)写真・雰囲気で絞り込みたい人

掲載物件数は、サイト間で単純に比べないでください。同じ部屋を複数の店舗が登録していれば、その数だけ件数に積み上がります。この列は「母数の桁感」までの情報です。実際、一人暮らしのワンルームを探す範囲では、SUUMOでもHOME'Sでも「物件が足りない」と感じることはほぼありません。

サイトごとに、集まる物件の性質が違う

4サイトの違いは、不動産会社がどう登録するかを見ると分かります。

SUUMOは掲載に応じて広告費が発生するので、店舗側は「載せれば反響がくる」物件を選んで登録する傾向があります。HOME'Sは比較的低コストで登録できる枠があり、登録のハードルが少し低い。アットホームは古くから地場の中小店舗が業務システムとして使っていて、個人経営の不動産屋が出している物件も拾いやすい構造です。

  • 都心・主要駅で探す:SUUMO中心。掲載数が多いので候補が一気に並ぶ
  • 初めての一人暮らし:HOME'S。鮮度更新が頻繁で、家賃相場などの判断材料が手厚い
  • 地方都市・郊外・駅から離れた物件も見たい:アットホーム。地場の小さな不動産屋が登録する物件まで届く
  • 写真や雰囲気で絞りたい:CHINTAI。360度パノラマ付きの物件で、現地に行く前に広さと眺望を確認できる

お祝い金サイトの仕組みと、条件の外し方

お祝い金とカギのイメージ
お祝い金とカギのイメージ

契約が成立すると入居者に現金が戻る「お祝い金」型のサイトがあります。代表がDOOR賃貸とキャッシュバック賃貸です。仕組みは、不動産会社からサイトに支払われる広告費の一部を契約者に還元する形で、広告費の分配ルートが違うだけです。

DOOR賃貸(2026年6月時点)の条件を整理します。

  • 掲載物件数:約7,249,917件
  • お祝い金:現金最大100,000円(入居決定で5,000円+抽選で100名に1人95,000円増額)
  • 申請の条件:問い合わせから60日以内に成約・申請/契約者名と問い合わせ時の氏名が同一/PayPay銀行口座を保有

全員が10万円もらえるわけではなく、確実に受け取れるのは入居決定時の5,000円です。広告の「最大10万円」を前提に動くと、期待とずれます。

お祝い金サイトを使う前のチェック

  • 問い合わせから60日以内に成約しないと対象外
  • 契約者名と問い合わせ時の名前を揃える(家族名義などは対象外)
  • 「最大」表示は抽選込みの上限。確実な額は5,000円
  • 振込先が指定銀行(DOOR賃貸はPayPay銀行)の場合がある

おとり物件を見分ける3つの目印

大手サイトには、すでに成約済みなのに掲載が残っている物件や、来店させるための「おとり物件」が混ざることがあります。アットホームのように成約確認を仕組みとして運用しているサイトは比較的健全ですが、タイムラグはゼロにできません。

  • 相場より家賃が1〜2万円安い:同じ駅・同じ広さの他の物件と並べて確かめる
  • 築年数や駅距離の割に条件が良すぎる
  • 写真が極端に少ない、または使い回しに見える

気になった物件は、問い合わせる前に同じ物件名・住所で他サイトを検索してください。この作業は、手数料の安い店舗を探す作業と同じ手順です。1回の検索で2つのことが分かります。

一般賃貸以外の選択肢。初期費用そのものを消す

仲介手数料の店舗差を追うより早く効くのが、そもそも仲介手数料の発生しない形を選ぶことです。SUUMO・HOMESに出てくるのは大半が一般賃貸ですが、最初の数年ならこういう選択肢もあります。

  • クロスハウス:敷礼・仲介・保証人ゼロのシェアドアパートメントとワンルーム。東京は家賃3万円台から。家具家電・Wi-Fi込み
  • goodroom サブスくらし:家具家電付きのマンスリーホテルを月単位で。短期だけ住みたい人、入居までのつなぎに
  • クロスワンルーム:共用部のない普通のワンルームを、都内3.8万円台〜・敷礼ゼロ・仲介手数料ゼロで扱う業者直営
  • ビレッジハウス:全国47都道府県に1,000物件以上・100,000室以上。家賃2万円台から、敷金礼金なしを掲げる。ただし公式に「契約内容や審査の結果、敷金をお預かりする場合がございます」と書かれているので、ゼロ円を前提に動かないこと

▶ クロスワンルームで都内の格安ワンルームを見る(家賃3.8万円〜)

▶ ビレッジハウスで住みたい都道府県の空室と家賃を確認する(家賃2万円台〜・2026-09-03時点の公式表記)

ただし、これらは共用部の有無・契約期間・退去条件が一般賃貸と違います。初期費用が下がるぶん、住み続けたときの総額や自由度で戻ってくる部分があるので、2年住む前提の総額で比べてください。

デザイン物件で探したい人の選択肢(goodroom賃貸)

大手4サイトを横断したうえで、もう一つ知っておくと選択肢が広がるのがgoodroom賃貸です。SUUMOやHOMESには出てこないリノベ・デザイナーズが集まっていて、東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸・福岡で展開しています。物件数を競う総合サイトと違い、編集者が選んだ部屋だけを並べるキュレーション型です。

使い方は、大手で相場と希望条件をつかんでから、最後に「同じ家賃帯にこんな部屋もあるんだ」を確認する順番。母数が少ないぶん、ここだけで探すと選択肢が足りなくなります。

タイプ別、どれを軸にする

  • 都心・人気エリアで物件を広く見たい → SUUMO(母数が大きい)
  • 初めての一人暮らし・鮮度と判断材料を重視 → LIFULL HOME'S
  • 地方・郊外・地場の不動産屋まで網羅したい → アットホーム(掲載店舗数No.1)
  • 写真や雰囲気で絞り込みたい → CHINTAI(パノラマ写真付き物件あり)
  • 物件が決まっていて、手数料が同条件 → DOOR賃貸(確実なのは5,000円)
  • 敷礼仲介ゼロで初期費用を抑えたい → UR賃貸も併用

各サイトを公式で開く

掲載数・キャンペーン内容は各公式で確認してください(2026年6月時点)。

編集部の見解

お祝い金サイトを探す時間があるなら、同じ物件を出している店舗を並べる時間に使うべきだと考えています。この記事はお祝い金サイトへのリンクを置いていますが、確認の順番としては後ろです。

理由は上の表の対比です。仲介手数料が半月分変わったときに動く額は、お祝い金で確実に受け取れる額の何倍にもなり、しかも抽選が絡みません。手数料は法律で上限が決まっているだけで、下限は決まっていない。つまり店舗ごとに差が出る余地が制度として残されていて、そこを見ないのは、開いている扉の前を素通りするのと同じです。

この見解が当てはまらない人:扱う店舗が1社しかない物件を狙っている人。比べる相手がいないので、その場合はお祝い金サイト経由が素直に最善になります。

根拠:宅地建物取引業法 第46条の条文と、各サイトの公表条件(2026年6月確認)。実際に複数店舗から見積もりを取って差額を実測してはいないので、手数料が下がる確率そのものには立場を取りません。

よくある質問

サイト選びと仲介手数料、どちらを先に確かめるべき?

仲介手数料です。同じ物件を複数の店舗が扱っているとき、手数料は店舗ごとに違います。仲介手数料には宅地建物取引業法で上限が定められていて、上限を超えることはできませんが、上限内なら店舗の判断で下げられるからです。家賃7万円の物件なら、1か月分と0.5か月分の差は35,000円。お祝い金サイトで確実に受け取れる額より桁がひとつ大きくなります。

結局、最初に開くサイトはどれがいい?

都心や主要駅で探すならSUUMO、初めての部屋探しでまだ条件が固まっていないならHOME'Sが無難です。物件数の母数が大きいので、相場感を掴むスピードが速い。地方や郊外まで対象にするならアットホームも加えてください。ただしサイトはあくまで物件を見つける場所で、金額が決まるのは問い合わせ先の店舗です。

お祝い金サイトって、本当にもらえる?

条件を満たせばもらえます。ただしDOOR賃貸の場合は「問い合わせから60日以内に成約・申請」「契約者名と問い合わせ時の氏名が同一」「PayPay銀行口座が必要」といった条件があり、これを外すと対象外です。広告の「最大10万円」は抽選込みの上限なので、確実に受け取れる額は入居決定時の5,000円と理解しておくのが現実的です。

この記事のまとめ

  • 金額で効くのはサイトの違いではなく、同じ物件を出している店舗の仲介手数料
  • 仲介手数料には宅建業法46条で上限があり、上限内なら店舗が下げられる
  • 家賃7万円なら半月分の差は約38,500円。お祝い金の確実な5,000円の7倍以上
  • 問い合わせを送る前に、扱っている店舗を全部並べる。送ったあとでは乗り換えにくい
  • お祝い金サイトは、手数料が同条件だったときの上乗せとして使う

出典・参考

  1. 宅地建物取引業法 第46条(報酬)/e-Gov法令検索(2026-08-14閲覧) https://laws.e-gov.go.jp/law/327AC1000000176
  2. SUUMO 賃貸(2026年6月確認) https://suumo.jp/chintai/
  3. LIFULL HOME'S 賃貸(2026年6月確認) https://www.homes.co.jp/chintai/
  4. アットホーム 賃貸(2026年6月確認) https://www.athome.co.jp/chintai/
  5. CHINTAI(2026年6月確認) https://www.chintai.net/
  6. DOOR賃貸 お祝い金の条件(2026年6月確認) https://door.ac/

掲載数・キャンペーン・お祝い金の条件は2026年6月時点のもので、それ以降は再確認していません。最新の条件は各公式サイトで確かめてください。

文・シュン

Webとデータの仕事をしているエンジニア。広告運用・GA4・AI活用が日常で、数字で意思決定する癖がある。契約まわりは、条文と公式条件を先に読んでから比べる。記事の作り方と確認していること

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