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一人暮らしの光熱費は、月13,333円が平均です。電気7,337円・ガス2,999円・水道2,136円。総務省の家計調査(2025年・単身世帯)の数字で、ここから「自分の家は高いのか普通なのか」を判断できます。
この記事では、まずこの平均を内訳で押さえて、そのあとに節約の効果が大きい順番で対策を並べていきます。「契約を見直す系」は1回やれば翌月から効く一方、「使い方を変える系」は毎日の積み上げになる。順番を間違えると、頑張ったわりに減らない、という結果になりがちです。
> 数値の出典は、総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年・単身世帯」、東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」(2026年5月時点)、東京都水道局「料金ガイド」、資源エネルギー庁の省エネ情報です。料金は改定されるので、最新は各公式で確認してください。
先に結論。光熱費の平均と「自分は高いか」の見方

総務省の家計調査(2025年・単身世帯)では、一人暮らしの光熱費の月平均はこうなっています。
| 項目 | 月額平均 | 年額換算 |
|---|---|---|
| 電気代 | 7,337円 | 約88,000円 |
| ガス代 | 2,999円 | 約36,000円 |
| 上下水道料 | 2,136円 | 約25,600円 |
| その他光熱(灯油など) | 約861円 | 約10,300円 |
| 合計 | 13,333円 | 約16万円 |
2024年の同調査(光熱費合計12,816円)から、1年で517円上がっています。電気・ガスの単価そのものがじわじわ上がっているので、「節約しないと去年より自然に増える」という前提で見ておくと現実に近いです。
自分の家計が「高い・普通・安い」の目安
- 合計 〜10,000円:安い。すでにかなり節約できている
- 合計 10,000〜13,000円:平均並み。大きな見直しは不要
- 合計 13,000〜16,000円:平均。電気の契約と冬の暖房まわりに改善余地
- 合計 16,000円超:高い。まずは電力会社プランと契約アンペアを見直す
季節差も大きくて、冬(1〜3月)の電気代は単身世帯で月9,295円、夏(7〜9月)は6,822円という統計もあります。「冬だけ妙に高い」のは平均的な現象なので、12月〜2月の請求額だけ見て焦らなくて大丈夫です。
電気代の内訳を見ると、節約の順番が決まる
電気代7,337円のうち、何にいくら使っているかを把握できると、対策の優先順位がはっきりします。資源エネルギー庁の調査だと、家庭の電気消費の上位はこの順番です。
- エアコン(冷房・暖房):年間の約14〜15%、冬は約33%、夏は約34%
- 冷蔵庫:年間の約14〜19%(24時間稼働なので地味に大きい)
- 照明:約11〜13%
- 給湯(電気給湯の場合):約12%
- テレビ:約9%
- 待機電力:約5.1%
つまり、節約の大物はエアコンと冷蔵庫。テレビをこまめに消すよりも、エアコンの設定温度を1℃変えるほうが、効くお金は大きい。順番を意識して取り組むと、同じ手間で減る額が変わります。
効果順1. 電力会社のプランを見直す(1回で月数百円〜)

2016年4月の電力小売自由化で、賃貸でも電力会社を自由に選べるようになりました(本人名義の契約であれば)。手続きは新しい会社に申し込むだけで、工事も停電もなし。旧会社への解約連絡も不要です。
東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」(2026年5月時点)の単価はこうなっています。
- 基本料金:20A 623.50円/30A 935.25円/40A 1,247.00円(税込・月額)
- 電力量料金:〜120kWhが29.80円/kWh、120〜300kWhが36.40円/kWh、300kWh超が40.49円/kWh
新電力(東京ガスの電気、Looopでんき、Octopus Energyなど)は、この単価より数%〜10%程度安いプランを出しています。一人暮らしは使用量が少ないぶん下げ幅も小さくなりますが、それでも月数百円は変わるケースが多い。年間に直すと数千円。5分の申込みで翌月から自動で効くので、コスパは節電行動より圧倒的に高いです。
切り替え時のチェックポイント
- 賃貸でも本人名義の契約なら切り替えOK(管理会社の許可不要)
- 解約金の有無を確認。最近は無料の会社が多い
- 「燃料費調整額」「再エネ賦課金」は全社共通で別途加算される
- ガスとセットで割引になるプランも多い。東京ガスの電気、大阪ガスの電気など
固定費全般の見直しは 一人暮らしの節約は固定費から にまとめています。光熱費だけでなく通信費もセットで考えると、月1万円単位で変わります。
効果順2. 契約アンペアを下げる(基本料金が直接減る)
契約アンペアを1段下げるだけで、月の基本料金が約310円安くなります(東京電力の場合、20A→30Aの差は311.75円)。年間で約3,700円。これも申し込みだけで終わる節約です。
一人暮らしで30Aが本当に必要かは、よく使う家電を同時に動かしたときの合計で決まります。電子レンジ(約14A)+ドライヤー(約12A)=26A、ここにエアコン(起動時5〜10A、定常2〜4A)が加わると30Aを使う、というのが目安。逆に言うと、ドライヤーを使うときだけ電子レンジを止める、といった運用ができるなら20Aでも回ります。
- 20Aで足りる人:エアコンを使わない/同時に大電力家電を回さない/IH非搭載
- 30Aが安心な人:エアコンを使う/IHコンロ/浴室乾燥機を使う
- 40A以上は基本不要:単身でこのレンジは過剰
ブレーカーが落ちる頻度が「年に数回もない」なら、たぶん1段階下げられます。電力会社に電話かWebで申し込めば、技術員が来てブレーカーを交換(無料)してくれます。
効果順3. エアコン。設定温度1℃で約10〜13%削減
資源エネルギー庁の試算で、エアコンの設定温度を1℃緩める効果はこう出ています。
- 冷房:27℃→28℃で消費電力 約13%削減(外気31℃・1日9時間使用で年間30.24kWh、約940円相当)
- 暖房:21℃→20℃で消費電力 約10%削減(外気6℃・1日9時間使用で年間53.08kWh、約1,650円相当)
※電気代換算は1kWh=31円(新電力料金目安単価)で計算。実額は契約プランで変わります。
「設定温度」と「室温」は別物、という点は覚えておくと得します。環境省が推奨しているのは「室温」を夏28℃・冬20℃。日当たりや建物の構造で、設定27℃でも室温が30℃になることはあるし、その逆もある。温度計を1つ部屋に置いて、室温で判断するほうが、無理なく節約できます。
エアコン節電で効くこと、効かないこと
- 効く:設定温度の見直し、フィルター掃除(月2回)、扇風機やサーキュレーターの併用
- 効く:自動運転にする(こまめなオンオフより安定運転のほうが省エネ)
- 効かない:30分の外出でいちいち切る(再起動時に大電力を食う)
- 効かない:弱風固定(自動風量のほうが室温到達が早く、結果安い)
効果順4. 待機電力。家庭の電気の5.1%が「使っていない時間」
資源エネルギー庁の調査だと、家庭1世帯あたりの待機電力は年間228kWh、これが全消費電力量4,432kWhの5.1%にあたります。一人暮らしのスケールに直すと、年間約60kWh=月150円前後が「使っていないのに払っている」電気です。
家庭での削減率は、主電源オフで約19%、コンセント抜きやスイッチ付きタップで約49%カットできる、という同庁データがあります。一人暮らしで効果が大きいのはここ。
- テレビ・録画機器:使わない時間が長いなら主電源オフ
- 電子レンジ・炊飯器:時計表示やお知らせ機能で常時通電。長期不在時は抜く
- 給湯器のリモコン:「シャワーだけの月」は主電源オフでもOK
- パソコン周辺機器:プリンタ、外付けHDDはスイッチタップに集約
- スマホ充電器:充電後そのまま放置でも待機電力あり。抜く
全部やる必要はなくて、「使う頻度の低い家電」だけスイッチ付きタップにまとめると管理が楽です。テレビをほとんど見ないなら、テレビ自体を手放すという選択もあって、これは 一人暮らしにテレビはいらない に書いています。
ガス代を減らす。給湯の温度とシャワー時間で決まる
ガス代の大半は給湯(お湯を沸かす)で消えます。一人暮らしのガス代2,999円を下げるには、お湯まわりを触るのが一番早い。
- 給湯器の設定温度を2℃下げる:月50〜150円の節約。夏は38℃、冬は40〜42℃が目安
- シャワー時間を1分減らす:1分のシャワーは約10〜12L=約23〜28円。毎日1分短縮で月700円前後
- 節水シャワーヘッドに替える:水量を20〜50%カット。本体3,000〜5,000円で半年〜1年で回収
- 湯船を毎日張らない:浴槽満タンで約180L=水道・ガス込みで150円前後/回。週3回シャワーに置き換えるだけで月1,500円浮く
都市ガスとプロパンガス(LPガス)で単価が2倍前後違うので、賃貸ならガス種は契約前に確認しておくと長期的に効きます。プロパンの物件で「ガス代が9,000円来た」は珍しくない。引っ越しのタイミングで変えられる固定費です。
水道代は構造上、ガッツリ減らすのは難しい
東京23区の水道料金(東京都水道局・2026年時点)は、口径20mmの基本料金1,287円(税込・月額)、加えて従量料金が6〜10m³で1m³あたり24円、11〜20m³で141円という累進制。さらに下水道料金が基本616円+使用量に応じた従量料金です。
つまり、ほとんど水を使わなくても基本料金は2,000円弱が固定でかかる。一人暮らしの水道代2,136円は、「使用量が少なくて基本料金中心の請求」になっている人が多い数字です。節水しても下げ幅は限定的、というのが実態。
それでも効くのは、お湯を使う水量を減らす(=ガス代も同時に下がる)方向。
- シャワー時間を短くする(水道+ガス両方に効く)
- 食器を洗うときお湯を出しっぱなしにしない(つけ置きを挟む)
- 洗濯はまとめて。すすぎ1回コースを使う
- トイレは「大小レバー」を必ず使い分ける
水道だけ見るより、「お湯まわり」をまとめて見直すと、水道とガスの両方が下がります。
通信費とセットで見ると、固定費は月1万円単位で動く
光熱費の節約効果は、頑張っても月2,000〜3,000円が現実的なライン。一方で、通信費(スマホ+自宅回線)は、見直しで月5,000〜8,000円下がるケースがざらにあります。節約効果の大きさで言えば、通信費 > 電力会社の見直し > エアコンの順。
光熱費だけで頑張ろうとすると消耗するので、通信費もまとめて棚卸しするほうが、結果として続きます。スマホは 一人暮らしの格安SIM比較、自宅回線は 一人暮らしのWiFi分岐チャート にまとめてあります。
タイプ別、いま何から手をつけるか
- 光熱費が16,000円超で焦っている → ①電力会社プランの見直し(5分) ②契約アンペア1段ダウン(電話1本) ③ガスのセット割確認
- 冬の電気代だけ高い(9,000円超) → エアコン暖房を20℃固定+自動運転、フィルター掃除、サーキュレーター併用
- ガス代が5,000円超 → 給湯器設定を2℃ダウン、シャワー時間短縮、節水シャワーヘッド導入
- 水道代が3,000円超 → 洗濯のまとめ、シャワー時間、出しっぱなしクセの見直し
- もう削るものがない → 通信費・サブスクへ。光熱費より下げしろが大きい
よくある質問
- オール電化と都市ガス物件、結局どっちが安いですか?
- 電力会社の切り替えって、本当に停電したり手続きが面倒だったりしませんか?
- 家計簿アプリで光熱費を管理する意味はありますか?
オール電化と都市ガス物件、結局どっちが安いですか?
一人暮らしの場合、合計額で見るとほぼ互角になることが多いです。オール電化は深夜電力プランで給湯コストを下げられる一方、エアコン・電子レンジ・調理まで全部電気で賄うので使用量は増えます。都市ガスはガス代が別途かかるぶん、電気代は抑えやすい。プロパンガス物件だけは平均より高くなりやすいので、引っ越し時はガス種を確認するのが現実的な対策です。
電力会社の切り替えって、本当に停電したり手続きが面倒だったりしませんか?
切り替えは新しい会社にWebで申し込むだけで終わります。工事も停電もありません。旧会社への解約連絡も不要で、自動で切り替わります。スマートメーターが入っていない物件だと交換工事が入りますが、これも立ち会い不要・無料・停電なしです。実体験として「思っていたより呆気ない」というのが、多くの人が切り替え後に言う感想です。
家計簿アプリで光熱費を管理する意味はありますか?
あります。光熱費は月によって変動が大きいので、「先月いくらだったか」を覚えていられない。アプリでクレジット・銀行口座と連携しておくと、自動で記録されて季節推移が見えます。逆に「家計簿はつけたくない」派なら、検針票(紙のお知らせ)を月1回だけスマホで写真撮影しておくだけでも十分です。続け方の比較は一人暮らしの家計簿アプリ比較にまとめてあります。
まとめ
- 一人暮らしの光熱費平均は月13,333円(電気7,337/ガス2,999/水道2,136/その他861)
- 節約は「契約見直し → 使い方」の順番で。電力会社プランと契約アンペアは1回で月数百円〜効く
- エアコンは設定温度1℃で10〜13%削減。室温で判断するのがコツ
- 待機電力は家庭の電気の約5%。スイッチ付きタップで半減できる
- ガスと水道は「お湯まわり」をまとめて見直すと、両方下がる
- 光熱費の節約幅は月2,000〜3,000円が限度。通信費の見直しのほうがインパクトは大きい
料金・単価は2026年6月時点の各公式情報をもとにしています。最新の料金・改定情報は東京電力エナジーパートナー、東京ガス、東京都水道局、資源エネルギー庁の各公式ページでご確認ください。電気代の試算は1kWh=31円(新電力料金目安単価)方式です。実際の料金は契約プランや使用状況で変わります。


