内見でチェックすべきポイント40項目【2026年6月】一人暮らしの部屋を失敗しない見方

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内見で見るのは「写真に写らないもの」だけでいい。光・音・におい・水圧・電波・収納・コンセント位置・搬入経路。この8つを30分で確認すれば、一人暮らしの部屋選びはほぼ外しません。物件情報サイトに載っているスペックは家で見ればいい。現地でしか分からないものに集中するのが、失敗しない内見のコツです。

内見、何を見ればいいかピンと来ないまま行って、「キレイだなぁ」だけで帰ってきた経験ありませんか。僕も最初の引越しのとき、それで失敗しました。住んでから「コンセントが足りない」「夜になると道路の音がうるさい」「電波が入らない」と、写真には絶対写らないところで詰まる。内見は「キレイかどうか」を見る場じゃなくて、物件情報サイトに載っていない情報を回収する場です。

この記事では、一人暮らしの内見で確認したい項目を、室内・水回り・建物・周辺の4つに分けて並べました。全部で40項目あります。多く見えますが、慣れれば30分で一通り回れます。スマホのメモアプリかこのページをそのまま開きながら、ひとつずつチェックしていってください。

> 賃貸契約後のトラブルで多いのが原状回復をめぐる費用負担。国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」が判断基準を公開しています。内見時に既存の傷・汚れを写真で記録しておくと、退去時の交渉材料になります。

内見前に必ず持っていくもの

道具がないと、見たい項目を見落とします。スマホだけで行くと、ほぼ確実に「測り忘れ」「撮り忘れ」が出る。最低限、これだけは用意してください。

  • メジャー(5m以上):洗濯機置き場・冷蔵庫スペース・玄関の幅は必ず測る
  • スマホ:写真・動画・電波チェック・水準器アプリ用
  • 方位磁針アプリ:窓の方角を確認(日当たりに直結)
  • 間取り図のコピー:内見中に気づいたことを書き込む
  • 充電ケーブル:コンセントが本当に通電しているか確認
  • 水準器アプリ:床の傾きをチェック(古い物件で重要)

メジャーは内見で一番出番が多い道具です。冷蔵庫や洗濯機の置き場所は、図面上の表記と実寸が微妙にずれていることがある。数センチの差で家電が入らない事故が起きます。

内見に持っていくメジャーとスマホ
内見に持っていくメジャーとスマホ

室内のチェック項目(15項目)

玄関を開けて、まず室内から見ていきます。順番は「玄関 → 居室 → キッチン → 水回り」が回りやすい。スマホで動画を撮りながら歩くと、後で見返せて便利です。

場所確認すること見落としやすいポイント
玄関シューズボックスの容量・上がり框の高さ玄関の幅(搬入経路)も測る
玄関ドアの開く向き・鍵の種類(ディンプルキー/カード)外開きか内開きか、廊下が狭いと干渉
居室床の傾き(ビー玉やスマホ水準器で確認)古い物件は要注意
居室壁の傷・汚れ・剥がれ必ず写真を撮って記録(退去交渉材料)
居室窓の開閉・サッシのガタつき全部の窓を実際に開閉してみる
居室窓の方角と日当たり方位磁針アプリで確認
居室網戸の破れ・カーテンレールの有無カーテンレールがない物件もある
居室エアコンの有無・型番・製造年古いと電気代がかさむ。リモコンの有無も
居室コンセントの位置と数家具配置を頭で組みながら数える
居室TVアンテナ端子の位置テレビを置く場所が決まる
居室収納の容量・奥行きクローゼットの奥行きは45cm以上あるか
居室天井の高さ・照明の有無照明器具は別途自分で買う場合あり
居室インターネット回線の対応状況無料Wi-Fi付きか、自分で契約か
居室携帯電話の電波各部屋でアンテナ本数を確認
居室においの強さ(前住人の生活臭・タバコ)クローゼットの中も嗅ぐ

特に大事なのがコンセントの位置。一人暮らしの部屋で、家具を置きたい壁にコンセントがない、テレビを置きたい場所にアンテナ端子がない、というのは住んでから一番ストレスがたまる失敗です。延長コードで凌ぐと配線がぐちゃぐちゃになって、結局家具を動かすことになる。

コンセントは「数」より「位置」を見る。テレビ・PC・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機・エアコン・スマホ充電・照明…と、置きたい家電を間取り図に書き込んでみると、どこのコンセントが足りないか一発で分かります。

水回りのチェック項目(10項目)

水回りは内見で一番ごまかしが効きにくい部分。古さ・清潔さ・水圧・におい、ぜんぶ正直に出ます。水回りに違和感があったら、その物件は見送るのが安全です。

  • キッチンのコンロ:1口か2口か、ガス(都市ガス/プロパン)か電気か
  • キッチンの収納:シンク下・吊り戸棚の容量と高さ
  • キッチンの作業スペース:まな板を置いて作業できる広さがあるか
  • シンクの水圧:実際に蛇口をひねって確認
  • 排水溝のにおい:シンク・洗面台・浴室・洗濯機置き場の4か所
  • 浴室の換気扇:動作確認+音の大きさ
  • 浴室の追い焚き機能:あるかないかで電気代が変わる
  • トイレの水圧と音:流れ方が弱いと詰まりやすい
  • 洗濯機置き場の防水パン:内寸を必ず測る(家電が入るか)
  • 給湯器の設置年:10年以上前なら故障リスクあり

排水溝のにおいは、長く空室だった物件でも残っていることがあります。これは内見の時点でしっかり嗅いでください。住んでから「下水のにおいが上がってくる」のは、修理を依頼しても解決しないことが多い。配管の問題は構造的なものなので、入居前に分かったら見送る判断もあります。

洗濯機置き場の防水パンも忘れずに。一人暮らし向けの縦型洗濯機の幅は56〜60cmが標準ですが、古い物件の防水パンは50cm前後しかないことがある。サイズが合わないと、防水パンの上に乗せられず、洗濯機を置けません。

建物・共用部のチェック項目(8項目)

室内だけ見て決めると、住んでから「建物全体の管理が雑だった」と気づくパターンがあります。共用部は管理状態の鏡なので、ここをサボらないでください。

  • エントランス・郵便受け:チラシが散らかっていないか
  • 掲示板の内容:騒音・ゴミ出しの注意書きがやけに多くないか
  • ゴミ置き場:分別状況・におい・カラスよけ
  • 共用廊下の照明:夜間の明るさを想像する
  • 階段・エレベーターの清掃状態:手すり・隅のホコリ
  • 駐輪場の混雑度:自分のスペースがありそうか
  • オートロック・防犯カメラ:稼働しているか
  • 隣の部屋・上下の生活音:内見中、壁に耳を近づけて確認

掲示板の注意書きは、その建物のトラブルの履歴書です。「夜間の生活音にご注意ください」「ベランダでの喫煙はおやめください」「ゴミは指定日に出してください」のような注意書きがやたら多い物件は、住人のマナーが不安定な可能性が高い。逆に掲示板が空っぽか、お知らせ程度しか貼っていない物件は、住人同士のトラブルが少ない傾向があります。

マンションのエントランスと掲示板
マンションのエントランスと掲示板

周辺環境のチェック項目(7項目)

住んでからの満足度は、室内のスペックよりも周辺環境のほうで決まることが多い。通勤・買い物・治安・夜道の明るさは、住んでから気づいても引っ越し直すのが大変です。内見の前後で、必ず歩いて確かめてください。

  • 最寄り駅までの実歩行時間:内見の行き帰りで測る(不動産表記は80m=1分換算で甘め)
  • 夜道の明るさ:可能なら夜にも見に行く
  • スーパー・コンビニまでの距離:徒歩5分以内が一人暮らしの目安
  • 飲食店・繁華街の有無:近すぎると夜の騒音、遠すぎると不便
  • 線路・幹線道路までの距離:窓を開けたときの音で判断
  • 救急車・パトカーのサイレン頻度:救急病院や警察署が近いと夜中に響く
  • ハザードマップ:自治体サイトで水害・地震リスクを事前確認

周辺環境は時間帯で印象が大きく変わります。昼に静かでも、夜は飲み屋帰りの声で眠れない、というのは内見あるある。理想を言えば、内見は昼と夜の2回行ったほうがいい。難しければ、Googleマップのストリートビューで夜の様子は分からないので、契約前に1回だけでも、夜の現地を歩いてみてください。

内見で必ず聞く5つの質問

不動産会社の担当者に、口頭で確認しておきたいことがあります。物件情報サイトには書かれていないけれど、住むうえで重要な情報です。遠慮せず聞いてください。

  1. 前の入居者が退去した理由:トラブルや設備不具合のヒントが出る
  2. 過去の事故・事件履歴:心理的瑕疵物件かどうかの確認
  3. 近隣住人の構成:単身/ファミリー、年齢層、生活時間帯
  4. 更新料・更新時の手数料:契約書に書いてあるが口頭でも確認
  5. 退去時のクリーニング費用:負担額の目安と国交省ガイドラインの扱い

退去時の費用については、国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で「原状回復は借りた当時の状態に戻すことではない」と明示されています。通常使用による経年劣化は貸主負担というのが基本ルール。担当者がこのガイドラインを知らない、または無視するような態度なら、契約自体を一度立ち止まったほうがいいです。

写真と動画の撮り方。後から見返せる残し方

内見中、メモを取るより写真と動画のほうが早い。ただし「適当に撮る」と後で見返せないので、コツがあります。

  • 動画は玄関から1周:歩きながら、各部屋を一周する動画を1本撮る
  • 写真は4点固定:玄関・キッチン・浴室・洗濯機置き場は必ず複数枚
  • 既存の傷・汚れは寄りで撮る:退去時の証拠になるので、日付入りで保存
  • コンセント・スイッチ位置はワイドで:壁全体が写るように
  • 採寸メモはホワイトボードアプリで:図面に直接書き込むと整理が楽

傷や汚れの写真は、入居当日にもう一度撮り直して、不動産会社にメールで送っておくのが安全です。「この状態で入居しました」という記録があれば、退去時に「あなたが付けた傷ですよね」と言われても、写真と日付で反論できます。

内見1件あたりの所要時間と回り方

慣れていない人ほど、1件あたり30分は確保してください。早く済ませようとすると見落とします。

  • 0〜5分:外観・共用部・掲示板・ゴミ置き場をチェック
  • 5〜10分:室内ざっと一周+動画撮影
  • 10〜20分:チェックリストに沿って細かく確認
  • 20〜25分:採寸・電波・水圧テスト
  • 25〜30分:担当者に質問・気になる点の確認

1日で見るのは多くて3件まで。それ以上は記憶が混ざります。「どの部屋がどの間取りだったか」が分からなくなった瞬間、判断ミスが起きる。動画と写真が決定打になるのは、複数物件を比べるときです。

内見後にやるべき判断のステップ

その場で即決を求められても、一晩は持ち帰ってください。担当者から「他にも申込が入りそうなので…」と急かされることがありますが、焦って決めて後悔するほうが高くつきます。

  1. 家に帰ったらすぐ、動画と写真を見返す
  2. 気に入った物件のチェックリストを並べて、足りない項目を洗い出す
  3. 家賃+共益費+駐輪代+更新料/年÷24 で「実質月額」を計算
  4. 初期費用の総額を見積もる(敷金・礼金・仲介手数料・保険料・保証会社費用)
  5. 1〜2日寝かせて、それでも「ここに住みたい」と思えるか自問

初期費用の計算は、別記事の一人暮らしの部屋探しのコツでも触れています。条件の絞り方から、内見の前段階で迷っている人はそちらも参考にしてください。引越し費用の見積もりは一人暮らしの引越し費用と業者比較に、防犯面での物件選びは一人暮らしの防犯対策にまとめています。

物件を探すサイトを決め直すなら

内見は、そもそも候補物件をどう見つけるかで質が変わります。地方なのか都内なのか、学生か社会人かで、最適な検索サイトは違います。複数サイトを横断するか、1つに絞るかは戦略次第。

内見で持っていくと便利な道具

道具は持っていれば持っているほど安心ですが、最低限これだけあれば困りません。スマホの無料アプリで代用できるものも多いので、わざわざ買わなくていいものもあります。

よくある質問

  • 内見は1件あたりどれくらい時間をかけるべき?
  • 夜に内見はできる?
  • 内見せずに契約しても大丈夫?

内見は1件あたりどれくらい時間をかけるべき?

慣れていない人で30分、慣れた人でも20分は確保してください。10分で見終わる内見は、ほぼ確実にどこか見落としています。共用部に5分、室内に15分、採寸と質問に10分。これくらいの時間配分が現実的です。1日に回るのは3件までにしておくと、記憶が混ざらず比較しやすくなります。

夜に内見はできる?

不動産会社の営業時間内(多くは18時まで)であれば対応可能です。ただし日没後は室内の明るさが分かりにくいので、夜は「夜道の様子」「街の音」「住人の生活音」を見にいく時間と割り切るのがおすすめ。室内の正式な内見は昼、現地周辺の確認は夜、と2回に分けると確実です。

内見せずに契約しても大丈夫?

遠方からの引越し等で物理的に内見が難しい場合は、ビデオ通話での「オンライン内見」を依頼できます。担当者にスマホで現地を歩いてもらい、Zoom等で中継してもらう形式。完全に見ずに契約するのは、写真に写らないにおい・音・電波が分からないのでリスクが大きい。最低でもオンライン内見、できれば現地内見をおすすめします。

内見で見るべき40項目を3行でまとめると:

  • 物件情報サイトに載っていない「光・音・におい・電波・水圧・収納・コンセント位置・搬入経路」を回収する
  • 共用部(掲示板・ゴミ置き場・郵便受け)は管理状態と住人マナーの鏡
  • 既存の傷・汚れは写真で記録し、退去時の交渉材料にする

本記事の情報は2026年6月時点のものです。賃貸契約のルールや原状回復ガイドラインは改訂されることがあるため、契約時には国土交通省の最新情報および不動産会社の説明をご確認ください。

内見は、不動産屋さんを信じる場じゃなくて、自分で情報を取りにいく場です。30分かけてチェックリストを埋めれば、住んでからの「こんなはずじゃなかった」はほぼ防げます。スマホとメジャーだけ持って、ゆっくり40項目を回ってきてください。