ミニマリストこそNotionで持ち物を管理する。一人暮らしエンジニアの在庫管理術

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Notionで持ち物を一覧にしておくと、「あれどこ行ったっけ」と部屋をひっくり返す時間が消える。管理するために物を持つのではなく、持っているものを正直に書き出しておくだけ。それがゆるい在庫管理のはじまり。

なぜ「減らしてから管理」じゃなく「管理してから減らす」なのか

ミニマリストを目指すと、まず「捨てる」から入りがちです。でも捨てたあとに「あ、あれまだ必要だった」と気づいて買い直す、という経験をした人は少なくないはず。

持ち物リストを先に作ると、何が手元にあるかが見える。見えると、「これ2個ある」「これ3年触っていない」という事実が浮かぶ。捨てるかどうかの判断は、事実を見てからする。そのほうが後悔が少ないです。

エンジニアの仕事で言うと、技術的負債を返すときに「まず現状のコードを把握する」ステップを飛ばして書き直してしまうと、後から「あの処理、実は必要だったんですが」という話になる。持ち物管理も同じで、現状を把握してから手を動かすほうが結果的に早い。

Notionデータベースのプロパティ設計

まず、Notionの「フルページデータベース」を1つ作ります。テーブルビューで始めるのが見やすくておすすめ。

持ち物の「行」を1アイテム1行にして、以下のプロパティ(列)を追加していきます。

プロパティ名タイプ用途
名前タイトルアイテム名(例:黒パーカー、爪切り)
カテゴリセレクト衣類 / キッチン / 書類 / ガジェット / ケア用品 など
場所セレクトクローゼット / 洗面台 / 引き出し1 / 玄関 など
最終使用日付「いつ最後に使ったか」を更新していく
数量数値特に消耗品・複数持ちのものに
手放す候補チェックボックス「次の見直しで考える」印
一言メモテキスト購入経緯や代替品などの備考

この7つが最小セットです。最初からすべて埋める必要はなく、「名前」「カテゴリ」「場所」の3つだけで使い始めても十分に機能します。

  • カテゴリの粒度について
  • 「場所」プロパティを入れる理由
  • 「最終使用」と「手放す候補」の連携

カテゴリの粒度について

「衣類」「キッチン」くらいのざっくり分類でいいです。細かく分けすぎると、追加するときに「これってガジェット?周辺機器?」と迷って手が止まります。

僕は最初10カテゴリ作って、結局よく使うのは5つくらいでした。使っていないカテゴリは潔く消す。

「場所」プロパティを入れる理由

これが地味に便利で、「あれどこ」問題がほぼ解決します。「引き出し1」が何かわからなくなったら、データベースのフィルターを「場所:引き出し1」にすると何が入っているか一覧できる。引っ越しのときにも使えます。

「最終使用」と「手放す候補」の連携

「最終使用」を更新するのは面倒に感じるかもしれませんが、ここは割り切りが大事です。毎日更新しなくていい。「あ、使った」と気づいたときだけ更新する。

半年後にリストを見たとき、日付が古いものに自然と目が止まります。そのタイミングで「手放す候補」チェックをつけておく。次の見直しのとき、チェックがついているものだけを対象に「本当に要らないか」を考える。2段階にすることで、勢いで手放しすぎるのを防げます。

ギャラリービューで消耗品の在庫確認

消耗品(シャンプー、洗剤、薬、電池など)は別ビューを作ると管理しやすいです。

同じデータベースの「ビューを追加」から「ギャラリー」を選び、フィルターを「カテゴリ:消耗品」にする。あとはカバー画像に商品写真を貼っておくと、視覚的に「あとどれくらいある」が一目でわかります。

写真を撮るのが面倒なら、テキストのメモで「残り2個」と書くだけでも十分。

続けるための3つの割り切り

  • 1. 全部を一気に登録しようとしない
  • 2. 更新頻度に完璧を求めない
  • 3. 登録するかどうか迷ったら登録する

1. 全部を一気に登録しようとしない

部屋のものを一気にリスト化しようとすると、途中で力尽きます。僕は「今日はクローゼットの衣類だけ」「今週はキッチン」という進め方で少しずつ作りました。

完成するまで使えないわけではないので、部分的でも動かしていい。

2. 更新頻度に完璧を求めない

毎回使うたびに更新していたら疲れます。月1回くらい、10〜15分で見直す「メンテナンスタイム」を決めておくほうが長続きします。

Google カレンダーや Notion のリマインダーで月末に通知を入れておくと、「あ、そういえば」と思い出せます。

3. 登録するかどうか迷ったら登録する

「これ登録するほどのものか?」と迷うアイテムこそ、あとで「あれ、あったっけ」と探すことになりがちです。迷ったら入れる。不要になったら消す。そのほうが漏れが少ない。

「手放す候補」リストで定期的に見直す

フィルターを「手放す候補:チェック済み」にするだけで、見直し対象が絞り込まれます。

そのリストを眺めながら、「本当に要らないか」を1アイテムずつ確認する。メルカリに出せそうなものは「メルカリ候補」タグをつける、などの派生もできます。

衣類の持ち数が気になるなら、ここでフィルターを「カテゴリ:衣類」に絞って数えてみると、現在の実数がわかります。「Tシャツ何枚が適正か」という問いは、まず今何枚あるかを知るところから始まります。→ 一人暮らしのTシャツ、何枚あれば足りるか考えてみた

Notionに向いている人・向いていない人

向いているのは、スマホかPCを日常的に開いている人、アプリを開く習慣がある人。

正直に言うと、Notionは「開かないと機能しない」ツールです。紙の手帳に近い。習慣がない人には向かないかもしれない。

その場合は、部屋の見えるところに貼れるシンプルなリストでも目的は達成できます。Notionにこだわる必要はないです。

よくある質問

  • 始めるときにすべての持ち物を登録し終えてから使うべきですか?
  • 消耗品の在庫管理と、ふだんの持ち物管理は分けたほうがいいですか?
  • Notionが面倒になってやめてしまいそうで怖いです。

始めるときにすべての持ち物を登録し終えてから使うべきですか?

そんなことはないです。「クローゼットの服だけ」「洗面台のものだけ」など、一部分だけ登録した状態でも使い始められます。完成を待っていると、永遠に始まりません。部分的でも、そこだけでも「あれどこ」が減るので、すぐ恩恵があります。

消耗品の在庫管理と、ふだんの持ち物管理は分けたほうがいいですか?

同じデータベースで「カテゴリ:消耗品」で分けるだけで十分です。別データベースにするとリンクが切れたり管理が増えるので、最初はひとつにまとめておくほうが楽です。慣れてきたら分けてもいいです。

Notionが面倒になってやめてしまいそうで怖いです。

やめても大丈夫です。一度リストを作ると、ファイルとして残るので、数ヶ月後に「また使おうかな」と戻れます。「継続しなければ意味がない」という思い込みを手放すと、気楽に始められます。→ ミニマリストに疲れたら、やめていい

持ち物リストは、部屋の棚卸しです。年に一度、ちゃんと中身を見る。それだけで「なんとなく多い気がする」という漠然とした感覚が、「衣類28着、うち5着は手放せる」という事実に変わります。

数字で見えてしまえば、あとは手放すか残すか決めるだけ。迷っている時間より、ずっと短く済みます。

ゆるくでいいので、まず名前を入力するところから。