クラウド会計サービス3社徹底比較|freee・マネーフォワード・弥生を月額・申告対応・サポートで並べた結論
副業の売上が出はじめると、確定申告ソフトの選択が現実の問題になる。一人暮らしの机に積み上がる領収書、楽天銀行とクレカの取引履歴、来年の青色65万円控除。3社の公式LPを並べて読むと、月額表記
副業の売上が出はじめると、確定申告ソフトの選択が現実の問題になる。一人暮らしの机に積み上がる領収書、楽天銀行とクレカの取引履歴、来年の青色65万円控除。
3社の公式LPを並べて読むと、月額表記の裏に「白色のみ」「消費税申告不可」「次年度から課金開始」といった条件が散らばっていた。本記事はfreee会計/マネーフォワード クラウド確定申告/弥生 やよいの白色・青色オンラインの3社を、価格・申告対応・サポートで横並びにした結論。断面:2026年4月時点の公式アナウンス/参照日:2026-06-20。
結論:用途別の最適解(5パターン表)
| パターン | 状況 | 推奨サービス | 年額の目安(税抜) |
|---|---|---|---|
| A | 白色申告だけ・初年度コスト0円で済ませたい | 弥生 やよいの白色申告オンライン フリープラン | 0円(永年無料) |
| B | 青色65万円控除・コスト最優先 | 弥生 やよいの青色申告オンライン セルフ | 初年度0円/次年度10,300円 |
| C | 簿記知識ゼロ・スマホで申告まで完結 | freee会計 スタンダード | 23,760円(年払) |
| D | 課税事業者・他社サービス(給与/請求書)と統合したい | マネーフォワード クラウド確定申告 パーソナル | 15,360円(年払) |
| E | 電話で人に相談しながら進めたい | 弥生 やよいの青色申告オンライン トータル | 初年度15,000円/次年度30,000円 |
出典(2026-06-20参照):freee公式 料金 / マネーフォワード公式 料金 / 弥生公式 料金


3社の横並び比較表(2026-04時点)
| 項目 | freee会計 | マネーフォワード クラウド確定申告 | 弥生 やよいの青色申告オンライン |
|---|---|---|---|
| 個人最廉プラン(年払・税抜) | スターター 月980円/年11,760円 | パーソナルミニ 月900円/年10,800円 | セルフ 初年度0円/次年度10,300円 |
| 月払い設定 | スターター 1,480円/スタンダード 2,680円 | ミニ 1,280円/パーソナル 1,680円 | 月払いなし(年額制) |
| 青色65万円控除 | スタンダード以上 | 全プラン対応 | セルフ以上 |
| 消費税申告(インボイス対応) | スタンダード以上 | パーソナル以上(ミニは不可) | セルフ以上 |
| 白色申告の無料プラン | なし | なし | あり(白色オンライン フリープラン・永年0円) |
| 電話サポート | プレミアム(年39,880円)以上 | パーソナルプラス(年35,760円)のみ | ベーシック(年10回上限)/トータル(無制限) |
| レシートOCRの月上限 | スタンダード以上で利用可(公式未確認・二次情報ベース) | ミニ15件/パーソナル30件/プラス100件・超過1件20円(税抜) | 取込件数の明示上限なし |
| 個人事業主シェア(2025年3月時点・MM総研調査) | 約24.0% | 約14.3% | 約55.4% |
| 法人クラウドシェア(2025年3月時点・MM総研調査) | 約32.3%(1位) | 約19.2% | 約15.4% |
| 直近の価格改定 | 2024年12月2日 月額改定 | 2025年2月1日・6月1日 二段改定 | 2025年12月1日申込分から再改定 |
シェア出典(2026-06-20参照):chester税理士事務所監修記事(調査主体:MM総研/調査時点:2025年3月)
3社の深掘り
freee会計:簿記知識ゼロから申告完結まで一本
個人プランは「スターター/スタンダード/プレミアム/入力おまかせ」の4階層。年払いでスターター月980円(年11,760円)、スタンダード月1,980円(年23,760円)、プレミアム月3,316円(年39,880円)、入力おまかせ年49,800円(いずれも税抜・freee公式 料金 2026-06-20参照)。
質問に答える形式のUIで、仕訳という言葉を使わずに収入・支出を入力していくと申告書まで生成される設計が公式LPの軸。電子申告(e-Tax/eLTAX)まで標準で完結し、スマホアプリでの申告書作成にも対応する。
注意点はスタータープランの制約。消費税申告が非対応のため、インボイス登録した課税事業者は実質スタンダード(年23,760円)以上を選ぶことになる。電話サポートはプレミアム(年39,880円)以上の限定機能。
楽天銀行は2023年12月に連携が再開されており(YujiKudo.com 2026-06-20参照)、自動同期はスターターを含む全プランで利用可能。ただし「任意のタイミングで手動同期」は上位プラン限定の仕様になっているため、リアルタイムで明細を取り込みたい場合はスタンダード以上を選ぶ運用になる。
確定申告期2〜3月のチャットサポートは待機時間が伸びるとの指摘もある(個人事業主ナビ 2026-06-20参照・体感ベースの口コミ・公式未確認)。法人シェアは32.3%で1位、個人シェアは24.0%で弥生に約2倍差で離されている(MM総研2025年3月時点)。
マネーフォワード クラウド確定申告:金融機関連携と統合運用
3プランすべて青色・白色両対応。年払いでパーソナルミニ月900円(年10,800円)、パーソナル月1,280円(年15,360円)、パーソナルプラス月2,980円(年35,760円・年払のみ)(マネーフォワード公式 料金 2026-06-20参照)。
連携可能な金融機関は2,300社超で、給与・経費・請求書・勤怠を同一IDで横串運用できる設計が公式LP上の差別化ポイント。1ヶ月の無料トライアルはクレカ登録不要・自動課金なし。
パーソナルミニは消費税申告に対応しない。インボイス登録事業者は実質パーソナル以上が必須で、月900円という表示は課税事業者には適用外になる。レシート撮影は月15件(ミニ)/30件(パーソナル)/100件(プラス)の上限つきで、超過分は1件20円(税抜)の従量課金が発生する(公式料金ページ脚注に記載)。
この従量条件は比較記事の上位3本(harmonic-society / hatenabase / jiei.com)が触れていない隠れコスト。電話サポートはパーソナルプラス(年35,760円)のみ(公式料金ページのサポート欄を照合)。操作不満は ITreview口コミ に集まり、2025年は2月1日・6月1日の二段で料金体系を改定済み(公式お知らせ 2026-06-20参照)。
弥生 やよいの白色/青色申告オンライン:初年度コストと電話サポート
個人事業主シェア約55.4%で27年連続売上1位(弥生公式アナウンス・MM総研2025年3月時点)。白色オンライン フリープランは永年0円という3社で唯一の選択肢。
青色オンラインは2025年9月1日に価格改定アナウンス(2026-06-20参照)が出ており、2025年12月1日以降の申込(2026年1月利用開始)から、セルフ次年度10,300円・ベーシック次年度17,250円・トータル次年度30,000円(税抜)に切り替わる。同時にセルフ/ベーシックは初年度0円、トータルは初年度15,000円のキャンペーンが継続中。
弥生カスタマーセンターの電話サポートは、ベーシック(年10回まで)/トータル(無制限・税務相談・経理相談込み)の二段構え(弥生公式 料金 のサポート欄で確認)。セルフプランは操作質問のチャットも使えずFAQ自力解決のみ。
請求書発行はソフト内完結せず、別サービスのMisocaとの連携が必要。スマート取込の自動仕訳の精度に対する辛口評価は freedashの実体験(2026-06-20参照)に記録されている。法人向けの旧『弥生会計 オンライン』は2025年4月7日に新規受付を停止し、新サービス『弥生会計 Next』へ一本化された(弥生公式ニュース 2026-06-20参照)。
Information Gain:上位記事が触れていない事実
上位比較記事の表組みだけ見ていると見落としやすい事実を5点。
1. マネーフォワードのレシート従量課金:撮影上限を超えると1件20円(税抜)の従量が発生する。harmonic-society / hatenabase / jiei.com の比較記事はこの条件に触れていない(マネーフォワード料金ページ 2026-06-20参照)。
2. freeeスターター・MFパーソナルミニは消費税申告非対応:インボイス登録事業者は実質スタンダード以上/パーソナル以上が必須。月980円・月900円という表示はインボイス事業者には適用外。
3. 3社とも2024〜2026年で連続値上げサイクル:freeeが2024年12月2日に個人月額改定、マネーフォワードが2025年2月1日と6月1日の二段改定、弥生が2024年4月の値上げに続き2025年12月1日申込分から再改定。1年半で全社が改定しており、過去記事の価格は古い(各社公式お知らせを照合)。
4. freee×楽天銀行の手動同期は上位プラン限定:2023年12月に連携自体は再開しているが、スタータープランでは自動同期のみで「任意のタイミングで手動同期」ができない仕様になっている(YujiKudo.com 2026-06-20参照)。リアルタイム取り込みを重視するならスタンダード以上、もしくはCSVインポート運用に切り替える必要がある。
5. 弥生会計 Nextは決算書のみ対応で法人税申告書は別ソフト『達人』エクスポートが必須:AI取引入力は月の利用回数制限、明細ボックスは20件表示上限という機能制約も残る(税理士法人Accompanyレビュー 2026-06-20参照・公式未確認の二次情報含む)。
用途別の判断フロー
- A:白色申告だけで終わらせたい副業会社員 → 弥生 やよいの白色申告オンライン フリープラン(永年0円)。
- B:青色65万円控除を取りたい・コスト最優先 → 弥生 やよいの青色申告オンライン セルフ。初年度0円、次年度10,300円。サポートはFAQのみと割り切る。
- C:簿記がわからない・スマホで完結したい → freee会計 スタンダード(年23,760円)。質問応答型UIと電子申告完結が刺さる。スターターは消費税申告不可なので、課税事業者はスタンダードから入る。
- D:課税事業者で給与・請求書・経費まで統合したい → マネーフォワード クラウド確定申告 パーソナル(年15,360円)。連携金融機関2,300社超とシリーズ統合が効く。レシート月30件超は1件20円の従量を見込んでおく。
- E:電話で人に相談しながら進めたい → 弥生 やよいの青色申告オンライン トータル。初年度15,000円/次年度30,000円。仕訳相談・税務相談・経理相談を電話無制限で使える。
机の上の領収書を減らす整理術は /minimalist-notion-inventory/ も参照。
契約/購入の3つの注意
1. 年払いは中途解約で原則返金不可:freeeは年払いの中途返金を原則しない(freee公式 料金ページ規約欄 2026-06-20参照)。月払いと年払いの差額は「途中でやめにくいコスト」。
2. 「初年度0円」は条件付きキャンペーン:弥生の青色セルフ/ベーシックの初年度無償は、口座振替またはクレジットカード登録が条件。次年度から自動で課金が立ち上がり、解約しない限り10,300〜17,250円が翌年請求される(弥生キャンペーンページ 2026-06-20参照)。
3. アプリのアンインストールでは契約は止まらない:3社ともクラウド契約のため、アプリを消しても解約手続きをしない限り課金が続く。スマホのアプリ断捨離と契約断捨離は別作業。考え方は /minimalist-app-declutter/ で整理した。
よくある質問(2026年6月時点)
Q1. 白色申告だけなら本当に無料で終わる?(2026年6月時点)
A. 弥生の「やよいの白色申告オンライン フリープラン」は永年0円で、申告書作成・電子申告まで使える(弥生 白色オンライン 2026-06-20参照)。次年度から課金開始される青色オンライン セルフとは別商品。
Q2. freeeとマネーフォワードのどちらが初心者向け?(2026年6月時点)
A. 質問応答型UIで簿記知識を使わずに進めたいならfreee。簿記の基礎がある程度わかっていて、金融機関連携の自動仕訳を回したいならマネーフォワード。ITreviewの口コミ一覧 では「簿記の知識がある方向け」との評価が複数件確認できる(2026-06-20参照)。
Q3. 楽天銀行を事業用口座にしている。どれを選ぶべき?(2026年6月時点)
A. freeeは2023年12月に楽天銀行との連携を再開し、自動同期は全プランで利用可能。ただしスターターは「自動同期のみ」で手動同期ができない制約がある(YujiKudo.com 2026-06-20参照)。任意タイミングで取り込みたいならfreeeスタンダード以上、もしくはマネーフォワード(連携2,300社超)か弥生(スマート取引取込)のほうが運用の自由度は高い。
Q4. インボイス登録した課税事業者だが最安で済ませたい場合は?(2026年6月時点)
A. 弥生 やよいの青色申告オンライン セルフ(初年度0円/次年度10,300円)。freeeスターターとMFパーソナルミニはどちらも消費税申告非対応で対象外になる。
Q5. 電話サポートはどれが一番手厚い?(2026年6月時点)
A. 弥生 やよいの青色申告オンライン トータル(初年度15,000円/次年度30,000円)。電話回数無制限に加え、仕訳・確定申告・経理の業務相談まで含む(弥生公式 料金 サポート欄 2026-06-20参照)。freeeプレミアム(年39,880円)とMFパーソナルプラス(年35,760円)は電話対応はあるが、業務相談までは含まれない(freee公式 / マネーフォワード公式 のサポート欄を照合)。
まとめ
3社の価格表を読み解くと、「最廉プランの月額」と「課税事業者が実際に払う金額」がずれている。インボイス登録済みで青色65万円控除を取りに行くなら、選択肢は実質的にfreeeスタンダード(年23,760円)/MFパーソナル(年15,360円)/弥生セルフ(次年度10,300円)の3つに絞られる。
コスト軸では弥生、統合運用ならマネーフォワード、簿記知識ゼロからの完結ならfreee。一人暮らしの机に残すソフトは1本でいい。12月の申告データ整備までに決める。
副業道具の選び方の全体像は /solo-living-items-master-guide/ でまとめている。
参考にした出典URL(すべて2026-06-20参照)
- freee公式 個人事業主向け料金プラン:https://www.freee.co.jp/accounting/individual/pricing/
- freeeサポート 個人プランについて:https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/213726523
- freeeサポート 月額改定(2024年12月2日):https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/37258081403417
- freeeサポート 法人プラン(2024年7月以降):https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/27975180546713
- マネーフォワード クラウド確定申告 料金:https://biz.moneyforward.com/tax_return/price
- マネーフォワード 個人事業主向け料金詳細:https://biz.moneyforward.com/price/individual/detail/
- マネーフォワード 料金体系改定(2025年6月1日):https://biz.moneyforward.com/support/plan/news/20250601.html
- 弥生 やよいの青色申告オンライン 料金:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/price/
- 弥生 青色申告オンライン 価格改定のお知らせ:https://www.yayoi-kk.co.jp/yss/info/detail.20250901/
- 弥生 やよいの白色申告オンライン:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/shiroiroshinkoku/
- 弥生 キャンペーン・優待情報:https://www.yayoi-kk.co.jp/cp/
- 弥生 弥生会計オンライン 新規受付終了:https://www.yayoi-kk.co.jp/news/20250318-1.html
- chester税理士事務所 シェア比較(MM総研2025年3月時点):https://chester-souzoku.com/money/3285/
- 税理士法人Accompany 弥生会計Next比較:https://accomp.jp/column/yayoinext-freee-mf
- YujiKudo.com freee×楽天銀行 連携再開記事:https://www.yujikudo.com/post/11873
- freedash 弥生青色申告レビュー:https://freedash.jp/yayoi/
- ITreview マネーフォワード口コミ:https://www.itreview.jp/products/mfcloudkakuteishinkoku/reviews
- 個人事業主ナビ freee口コミ:https://kojin-navi.com/freee-review/