検証ノート
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検証 ・ 心理・体験談

一人暮らしの休日はつまらない?行動者率86.3%の中身を見ると気が楽になる

国の統計で趣味・娯楽の行動者率は86.3%。上位に来るのは音楽鑑賞と映画鑑賞で、どちらも家でできる形でした。外へ出る趣味が上位を占めているわけではありません。

比較表で4件を横に並べた
調べ方を開示
一人暮らしの休日はつまらない?行動者率86.3%の中身を見ると気が楽になる

日曜の夕方、何をしたか思い出せない。そういう休日を過ごしているのが自分だけなのか、確かめたことがなかった。

結論

趣味・娯楽の行動者率は86.3%ですが、上位2つは音楽鑑賞と映画鑑賞で、どちらも家の中で成立します。そして社会活動に参加していない人は50.6%。外へ出る休日は多数派ではありません。※総務省「令和3年社会生活基本調査」と内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)」で確認

一人暮らしの気持ちの話は、一人暮らしのリアル(全まとめ)にまとめています。

この記事の調べ方

確認した情報源
総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要」の趣味・娯楽の節と、内閣府孤独・孤立対策推進室「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)調査結果のポイント」の社会参加の項
やったこと
趣味・娯楽の上位の種類が屋内で成立する形かどうかを見て、内閣府の社会活動参加率と突き合わせた
確認日
2026-08-19(当日に両方のPDFを取得して照合)
していないこと
休日の過ごし方を提案していない。「充実」の定義を扱った公的な調査は見つからなかったので、そこには踏み込んでいない

上位に来るのは、家でできる趣味

休日の部屋

総務省の社会生活基本調査は、5年ごとに生活行動を調べる基幹統計です。趣味・娯楽の行動者率は86.3%(行動者数9,703万1千人)で、平成28年の87.0%から0.7ポイント下がりました(出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要」、2026-08-19閲覧)。

種類男性女性場所
CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞53.3%53.7%屋内で成立
映画館以外での映画鑑賞53.0%52.4%屋内で成立

行動者率のいちばん上に並ぶのは、外へ出る趣味ではありませんでした。この調査は場所を集計していないので断定はできませんが、上位2つの形については事実として残ります。

ここだけ

「みんな出かけている」の比較相手が、統計の中に見当たらない。上位2つは家の中で終わる形。

社会活動に参加していない人が50.6%

もうひとつ、別の調査を重ねます。内閣府が令和6年に全国の満16歳以上2万人へ配布し、10,876件の有効回答を得た調査です(出典:内閣府孤独・孤立対策推進室「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)調査結果のポイント」、2026-08-19閲覧)。

調査年いずれかの活動に参加特に参加はしていない
令和3年——
令和4年45.2%53.9%
令和5年47.4%51.8%
令和6年46.6%50.6%

3年とも「参加していない」が半数を超えています。休日にどこにも参加しないことは、統計の中では標準的な状態です。

会う頻度は、平均で公表されていない

ひとりの休日

「みんなはどれくらい人と会っているのか」を知りたくなります。内閣府の調査には、その分布が出ていました。ただし平均値ではありません。

直接会って話す頻度(令和6年)割合
全くない9.3%
月1回未満16.1%
月1回程度16.0%
2週間に1回程度9.7%
週1回程度13.4%
週2〜3回程度12.0%
週4〜5回以上15.1%

ばらけています。どこにも山がありません。「みんな」が想定できるほど固まっていないので、比べる相手を作りにくい構造になっています。「全くない」から「月1回程度」までを足すと41.4%で、4割は月1回以下です。

つまらないと感じることは、統計の外にある

ここまで書いてきて、正直に言っておくことがあります。「休日がつまらない」と感じているかどうかを測った公的な調査は、探した範囲では見つかりませんでした。

あるのは、何をしたか(行動者率)と、どこに参加したか(社会活動)と、誰と会ったか(頻度)だけです。感じ方は集計されていません。だからこの記事にできるのは、比較の相手を実測で置き直すところまでです。

孤独感そのものの数字は一人暮らしは寂しいしやる気が出ない?、人づきあいの量はミニマリストは友達がいない?にまとめています。

よくある質問

趣味を持っている人はどれくらいいますか?

総務省の令和3年社会生活基本調査で、趣味・娯楽の行動者率は86.3%(行動者数9,703万1千人)でした。過去1年間に何らかの趣味・娯楽を行った人の割合です。男性86.8%、女性85.8%で、5年前より0.7ポイント低下しています。

行動者率が高い趣味は何ですか?

男女ともに「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」が最も高く、男性53.3%・女性53.7%です。次いで「映画館以外での映画鑑賞」が男性53.0%・女性52.4%でした。上位2つはどちらも家の中で成立する形です。

休日にどこにも参加しない人は少数派ですか?

少数派ではありません。内閣府の令和6年の全国調査で、社会活動に「特に参加はしていない」と答えた人は50.6%、いずれかの活動に参加している人は46.6%でした。参加していない側のほうがわずかに多い状態です。

友人と会う頻度の平均はどれくらいですか?

内閣府の調査では、同居していない家族や友人たちと直接会って話す頻度は「全くない」9.3%、「月1回未満」16.1%、「月1回程度」16.0%、「2週間に1回程度」9.7%、「週1回程度」13.4%などに分かれています。平均値ではなく分布で公表されています。

休日を充実させる方法はありますか?

この記事は統計から言えることに絞っているので、過ごし方の提案はしません。統計から言えるのは、上位の趣味が家でできる形だということと、参加していない人が半数いるということだけです。外に出ることを前提にした比較の相手が、そもそも多数派ではありません。

編集部の見解

休日を「みんな」と比べるのをやめる。統計の分布に山がなく、比較の相手が実在しない。

人と会う頻度の分布を見たとき、どこにも固まりがありませんでした。「全くない」から「週4〜5回以上」まで、似た高さの帯が並んでいるだけです(上の表を参照)。この形の分布では、標準的な休日というものが定義できません。にもかかわらず、つまらないと感じるときは頭の中に具体的な誰かの休日が浮かびます。あれは統計ではなく、目にした一部です。

この見解が当てはまらない人:人と会う予定が実際に必要な状況(仕事の人脈づくり、就職活動など)にいる人には当てはまりません。その場合は比較ではなく目的があるので、頻度そのものが課題になります。

根拠:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 結果の概要」の表4-1・図4-2と、内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)調査結果のポイント」の図7・図8(いずれも2026-08-19閲覧)。「休日がつまらない」と感じているかを測った公的調査は、編集部が探した範囲では見つかりませんでした。感じ方については編集部は立場を取りません。

この記事のまとめ

  • 趣味・娯楽の行動者率は86.3%だが、上位2つは音楽鑑賞と映画鑑賞=家でできる形
  • 社会活動に「特に参加はしていない」は50.6%。3年連続で半数超
  • 人と会う頻度の分布に山がない(9〜16%の帯が並ぶだけ)
  • 「全くない」〜「月1回程度」で41.4%=4割は月1回以下
  • 「つまらない」と感じているかを測った公的調査は見つからなかった

出典・参考(すべて2026-08-19閲覧)

  1. 総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要」 https://www.stat.go.jp/data/shakai/2021/pdf/gaiyoua.pdf
  2. 内閣府孤独・孤立対策推進室「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)調査結果のポイント」 https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/zenkokuchousa/r6/pdf/tyosakekka_point.pdf

文・シュン

Webとデータの仕事をしているエンジニア。広告運用・GA4・AI活用が日常で、数字で意思決定する癖がある。生活用品も同じやり方で、公式情報と実売データを調べてから選ぶ。記事の作り方と確認していること