検証ノート
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検証 ・ 心理・体験談

ミニマリストに飽きたら?国の調査でも「言い切っている人」は1割だけ

心の豊かさを重視する52.6%のうち、言い切っているのは10.4%だけ。残りは「どちらかといえば」です。強く思い続けている人のほうが少数だと分かると、飽きの扱い方が変わります。

比較表で4件を横に並べた
調べ方を開示
ミニマリストに飽きたら?国の調査でも「言い切っている人」は1割だけ

減らすのが楽しかった時期が終わって、部屋を見ても何も感じなくなった。あれは失敗だったのか、確かめてみました。

結論

国の世論調査で「心の豊かさ」を言い切っている人は10.4%だけ。小計52.6%の残り42.2%は「どちらかといえば」です。強い態度を保ち続けている人のほうが少数だと分かると、飽きは異常ではなくなります。※内閣府「国民生活に関する世論調査(令和7年8月調査・速報)」で確認

暮らしの考え方は、ゆるミニマリスト入門(全まとめ)にまとめています。

この記事の調べ方

確認した情報源
内閣府「国民生活に関する世論調査(令和7年8月調査・速報)」の問3-5(住生活の満足度)、問4(現在の生活の充実感)、問14(心の豊かさか物の豊かさか)
やったこと
4段階の選択肢を持つ設問を複数拾い、それぞれ「小計」と「いちばん強い選択肢」の割合を並べて、強い態度がどのくらいの比率かを見た
確認日
2026-08-19(当日にPDFを取得して照合)
していないこと
「飽き」を測った設問はこの調査に無いので扱っていない。心理学的な解釈も加えていない

3つの設問で、同じ形が出た

片づいた部屋

内閣府の「国民生活に関する世論調査」は、全国18歳以上5,000人へ郵送し2,729人から回答を得た調査です(回収率54.6%/出典:内閣府「国民生活に関する世論調査(令和7年8月調査・速報)」、2026-08-19閲覧)。

4段階で聞いている設問を3つ拾い、小計といちばん強い選択肢を並べました。

設問肯定側の小計いちばん強い選択肢強い側が小計に占める割合
住生活の満足度66.6%「満足している」18.2%27.3%
現在の生活の充実感59.4%「十分感じている」7.6%12.8%
心の豊かさ重視52.6%「心の豊かさ」10.4%19.8%

3つとも、強い側は小計の1〜3割にとどまります。とくに生活の充実感は、「感じている」と答えた59.4%のうち「十分」は7.6%だけでした。

ここだけ

この調査に答えた人の多くは「まあ」か「どちらかといえば」の位置にいる。強い状態を保っている人が例外に近い。

「まあ満足」の位置が、標準の場所

住生活の満足度の内訳を見ます。「満足している」18.2%、「まあ満足している」48.4%、「やや不満だ」23.7%、「不満だ」8.2%。いちばん人が多いのは「まあ満足している」です。

生活の充実感も同じで、「まあ感じている」51.9%が最多でした。「十分感じている」は7.6%、「あまり感じていない」31.1%、「ほとんど感じていない」7.7%。

設問最も人数が多い選択肢割合
住生活の満足度まあ満足している48.4%
現在の生活の充実感まあ感じている51.9%
心の豊かさか物の豊かさかどちらかといえば心の豊かさ42.2%
将来に備えるか毎日を楽しむかどちらかといえば毎日を充実39.9%

4つの設問すべてで、真ん中寄りの選択肢が最多でした。強く思っている状態は、統計の上では長く続く標準の姿ではありません。

飽きは、測られていない

変わらない部屋の風景

正直に書きます。この調査に「飽きたか」を聞く設問はありません。だから飽きの発生率も、飽きたあとどうなるかも、国の資料からは分かりません。

分かるのは、どの設問でも強い態度が1割前後にとどまるという構造だけです。それでも役に立ちます。「熱があった時期と同じ強さで続けられていない」ことを、失敗と読む必要がなくなるからです。大多数の人が、生活のあらゆる面で「まあ」の位置にいます。

始めたころの気持ちはミニマリストになりたい心理、続かなかったときの話はミニマリストのリバウンドにまとめています。

よくある質問

心の豊かさを言い切っている人はどれくらいですか?

内閣府の令和7年8月調査(速報)で、「心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きをおきたい」と言い切った人は10.4%です。小計52.6%のうち、残りの42.2%は「どちらかといえば」を選んでいます。

生活に充実感を感じている人はどれくらいですか?

同じ調査で「感じている」の小計は59.4%です。ただし内訳は「十分感じている」7.6%と「まあ感じている」51.9%で、強く感じている人は1割に届きません。感じていない側の小計は38.8%です。

住生活に満足している人はどれくらいですか?

「満足」の小計は66.6%ですが、内訳は「満足している」18.2%と「まあ満足している」48.4%です。不満の小計は32.0%(やや不満23.7%+不満だ8.2%)でした。

飽きるのは続けられていない証拠ですか?

この調査に「飽き」を測った設問はありません。分かるのは、複数の設問で強い態度を選ぶ人が1割前後にとどまるということだけです。ほとんどの人が「どちらかといえば」や「まあ」の位置にいる、という分布になっています。

この調査はどう実施されたものですか?

全国18歳以上の日本国籍を有する者5,000人を対象にした郵送法の調査で、回収数2,729人(回収率54.6%)。調査期間は令和7年8月7日から9月14日、昭和32年度から原則毎年度実施され今回で68回目です。

編集部の見解

飽きを「続かなかった証拠」として扱わない。国の調査では、どの設問でも強い態度を選ぶ人はごく一部しかいない。

生活の充実感を「十分感じている」人も、住生活に「満足している」と言い切った人も、心の豊かさを言い切った人も、上の表のとおり小計の3割以下でした。多数派は「まあ」の位置にいます。減らす暮らしにだけ強度を求めると、当たり前の低下を失敗と読んでしまいます。

この見解が当てはまらない人:飽きたあとに物が増え続けて困っている人には当てはまりません。それは態度の強度の話ではなく、置き場所と支出の話なので、別に扱う必要があります。

根拠:内閣府「国民生活に関する世論調査(令和7年8月調査・速報)」の問3-5・問4・問14・問15の集計表(2026-08-19閲覧)。「強い側が小計に占める割合」は編集部が公表値から計算しました。「飽き」を測った設問がこの調査に存在しないことは、編集部が速報の設問一覧を通読して確認しています。心理の解釈については編集部は立場を取りません。

この記事のまとめ

  • 心の豊かさを言い切っている人は10.4%。小計52.6%の残りは「どちらかといえば」
  • 生活の充実感を「十分感じている」は7.6%だけ(小計59.4%)
  • 住生活に「満足している」は18.2%(小計66.6%)
  • 4つの設問すべてで真ん中寄りの選択肢が最多
  • 「飽き」を測った設問はこの調査に無い

出典・参考(すべて2026-08-19閲覧)

  1. 内閣府「国民生活に関する世論調査(令和7年8月調査・速報)」 https://survey.gov-online.go.jp/living/202509/r07/r07-life/
  2. 同 概略版PDF https://survey.gov-online.go.jp/202509/r07/r07-life/gairyaku.pdf

文・シュン

Webとデータの仕事をしているエンジニア。広告運用・GA4・AI活用が日常で、数字で意思決定する癖がある。生活用品も同じやり方で、公式情報と実売データを調べてから選ぶ。記事の作り方と確認していること