ミニマリストはパソコンを持たない?選択肢を広げる考え方
スマホで足りるかは作業の種類ではなく「同時に見る画面の数」で決まります。1画面で終わる作業ならスマホで足り、参照元と作業先を並べる必要が出た瞬間に足りなくなります。
パソコンを手放したいと思うとき、邪魔に感じているのは本体ではなく、机と椅子のほうです。
スマホで足りるかどうかは、作業の種類ではなく「同時に見る画面の数」で決まります。1画面で終わる作業——メールの返信、SNS、Web閲覧——はスマホで足ります。参照元と作業先を並べる必要が出た瞬間に足りなくなります。資料を見ながら書く、表を見ながら計算する。スマホは物理的に1画面しか出せません。編集部が勧めるのは手放すことではなく、机も椅子も要らない形に寄せることです。
パソコンは持つ。手放すのではなく、置き場所が要らない形にする。
「パソコンが部屋を圧迫する」と言うとき、実際に場所を取っているのは本体ではありません。モニター、キーボード、マウス、机、椅子。この5点セットが前提になっているから、置けないという結論になります。ノート1台なら、使うときだけ出して、終わったら棚に戻せます。減らすべきは台数ではなく、その1台に付随する家具のほうです。
スマホで代替できるかの線引きも、はっきりしています。同時に見る画面が1つか、2つ以上か。メールを返す、地図を見る、動画を見る——これらは全部1画面です。資料を見ながら文章を書く、表を見ながら別の表に入力する、仕様を読みながらコードを書く——これらは2画面。スマホは分割しても、片方が実用にならない大きさになります。作業が長文かどうか、複雑かどうかではなく、参照するものが別にあるかどうかで決まります。
この見解が当てはまらない人:職場でパソコンが支給されていて、自宅では1画面の作業しかしない人は、家に置く理由がありません。タブレットに外部キーボードをつないで、分割表示で2画面に近い運用ができている人も別枠です。逆に、2画面が毎日必要な人は、レンタルや図書館での都度利用だと、行き来の手数が積み上がります。
根拠:本記事の「1画面で終わるか、2画面が要るか」の分類と、検証ノートの方針の判断軸「稼働率」「収納と費用」。編集部は各機種を買い比べていないため、どのパソコンやタブレットが良いかについては立場を取りません。
ミニマリストはパソコンを持たないのか考察

1画面で終わる作業と、2画面が要る作業
手持ちの作業を、同時に見る画面の数で分けます。分けると、スマホで足りる範囲がはっきりします。
| 作業 | 同時に見る画面 | スマホで足りるか |
|---|---|---|
| メールの返信、チャット | 1 | ○ |
| Web閲覧、動画、地図 | 1 | ○ |
| 短い文書を書く | 1 | ○ キーボードがあれば楽 |
| 資料を見ながら書く | 2 | × |
| 表を見ながら別の表へ入力する | 2 | × |
| 画像を並べて比べる、編集する | 2以上 | × |
分かれ目は文字数でも難しさでもありません。参照するものが別にあるかどうかだけです。
場所を取っているのは本体ではなく、周辺の家具
デスクトップを前提にすると、モニター・キーボード・マウス・机・椅子まで一式が付いてきます。この一式が、部屋の一区画を占めます。
ノート1台なら、使うときだけ出して、終わったら本棚の隙間に戻せます。減らす対象は台数ではなく、机と椅子のほうです。ここを外せば、パソコンを持ったまま部屋は空きます。
「依存を減らしたい」なら、機械ではなく時間を切る
使う時間を減らしたくて手放す、という順番は逆に働くことがあります。手元にないと、外へ出て使うことになり、移動の時間が乗るからです。
使う時間を減らしたいなら、機械を捨てるより時間を区切るほうが直接効きます。夜は開かない、休日は1時間まで。道具を減らしても、やりたいことが減るわけではありません。
仕事で使うなら、手放す判断は収入の話になる
仕事でパソコンを使っている人にとって、手放す判断は持ち物の話ではありません。作業ができなくなれば、そのまま収入に効きます。
ここは持ち物の整理とは別の勘定です。減らしたいのが部屋の圧迫感なら、上に書いたとおり机と椅子を外すほうが先です。本体まで外す必要はありません。
残して困るのは、たいてい本体より周辺機器のほうです。会議で顔を出す職場なら外付けカメラを足すことになるので、4機種を価格・解像度・マイクで並べた結論はWebカメラ4機種の比較にまとめました。
パソコンを1台に寄せるときの組み立て方

持ち物を減らしながらパソコンを残す形です。順に組み立てます。
机と椅子を外して、置き場所だけ決める
ノート1台なら、ダイニングテーブルでも床でも作業できます。専用の机がなくなると、その一区画がまるごと空きます。
そのかわり、しまう場所を1か所決めてください。決めていないと、テーブルの上に出しっぱなしになって、机を持っているのと同じ状態に戻ります。
2画面が必要な回数を、月単位で数える
上の表で×がついた作業を、月に何回やっているか。5回以下なら、図書館やコワーキングでの都度利用でも回ります。20回を超えるなら、手元に置くほうが移動の手数を払わずに済みます。
数える前に決めると、たいてい後から困ります。実際の回数を1か月だけ記録してみると、判断が具体的になります。
ここで「パソコンの代わりにタブレットを1枚」と考えたくなりますが、それは台数を1つ増やす選択でもあります。同じ数え方でiPadを判断するならミニマリストにiPadはいらない?必要性を徹底検証にまとめています。
スマホ中心にするなら、通信費が上がる
パソコンでやっていた作業をスマホに移すと、通信量はそのぶん増えます。自宅にWi-Fiがないなら、月の請求で戻ってきます。
スマホ中心の暮らしになるほど、毎月のスマホ代が効いてきます。格安SIMに替えると、通信費を抑えられます。
レンタルや都度利用は、往復の時間を勘定に入れる
必要なときだけ借りる形は、本体を持たずに済みます。かわりに、行って帰る時間と、作業をその場で終わらせる制約が付きます。
片道20分の図書館へ月10回通えば、往復だけで6時間以上。この時間を、本体を置くスペースと比べてください。比べる対象は値段ではなく、場所と時間です。
ミニマリストはパソコンを持たないを総括
記事のポイントをまとめます。
- スマホで足りるかは「同時に見る画面の数」で決まる。作業の種類でも文字数でもない
- 1画面で終わる作業はスマホで足りる。メール、Web閲覧、短い文書
- 参照元と作業先を並べる必要が出た瞬間に足りなくなる。スマホは分割しても実用にならない
- 場所を取っているのは本体ではなく、机と椅子。ノート1台なら棚に戻せる
- 使う時間を減らしたいなら、機械ではなく時間を区切る。手放すと移動の時間が乗る
- 2画面が要る回数を月単位で数える。5回以下なら都度利用、20回超なら手元に置く
- 職場で支給されている人には当てはまらない。自宅で1画面の作業しかしないなら置く理由がない
この記事のまとめ
- スマホで代替できるかは、同時に見る画面が1つか2つ以上かで決まる
- 編集部が勧めるのは手放すことではなく、机も椅子も要らない形(ノート1台)に寄せること
- 部屋を圧迫しているのは本体ではなく、モニター・机・椅子の一式
- 都度利用にするなら、往復の時間を場所と比べて判断する