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一人暮らしに除湿機が必要かどうかは、「部屋干しを週に何回するか」でほぼ決まります。週2回以上干すなら買う価値あり。外干しできる、浴室乾燥機がある、洗濯機に乾燥機能がある——このどれかに当てはまるなら、いりません。
買う場合の結論も先に言います。梅雨〜夏の部屋干しが目的なら、コンプレッサー式。除湿機は方式によって電気代が3倍近く変わる家電で、ヒーターで除湿するデシカント式を梅雨用に選ぶと、毎月の電気代でじわじわ損をするんですよね。下に、一人暮らしで現実的な5モデルを方式・消費電力・価格で並べた表を置きました。
> このページのスペックは各メーカー公式サイト、価格は価格.com(2026年6月時点)から取得しています。価格は日々変わるので、買う前に各販売ページとメーカー公式の最新情報を確認してください。
まず「いらない人」から。除湿機なしで回る条件
除湿機は、置き場所も取るし水捨ての手間もある家電です。買う前に、自分が「いらない側」じゃないかを先に確認したほうがいい。
- 外干しできる:日当たり・花粉・防犯に問題がないなら、太陽に勝る乾燥機はありません
- 浴室乾燥機付きの物件:すでに「干す場所+乾かす機能」が揃っています
- 洗濯機に乾燥機能がある:干す工程ごと消えるので、除湿機の出番がない
- 部屋干しが週1回以下:サーキュレーターと換気で足りることが多い
洗濯まわりをまとめて見直すなら、乾燥までやってくれる洗濯機に買い替える手もあります。洗濯機側の選び方は一人暮らしの洗濯機は何キロ?という記事に書きました。逆に「除湿機もサーキュレーターも増やしたくない」という人は、サーキュレーターはいらない?の記事で風と換気だけでどこまでいけるかを整理しています。
一方で、週2回以上部屋干しする、北向きで湿気がこもる、梅雨に生乾き臭で一度でも困ったことがある。この条件の人には、除湿機は「あったら便利」じゃなく実用品です。部屋干しの失敗は、乾くまでの時間が長引くほど起きやすい。除湿機はその時間を縮めるための道具です。
方式は3つ。梅雨に強いのはコンプレッサー式

除湿機選びで一番大きい分かれ目が、除湿の方式です。ここを外すと、電気代と快適さの両方で後悔します。
- コンプレッサー式:空気を冷やして水滴に変えて取る。気温が高いほど効くので梅雨〜夏向き。消費電力が小さく、今回の比較機種では電気代1時間6〜7円程度。コンプレッサーを積むぶん、重さと振動音は出やすい。室温が低い冬は能力が落ちる
- デシカント式:乾燥剤に湿気を吸わせ、ヒーターで再生する。気温に関係なく効くので冬の結露にも強く、本体も軽め。ただしヒーターのぶん消費電力が大きく、室温も上がる
- ハイブリッド式:両方を積んで年中速い。そのぶん本体が高くて大きい
つまり「いつ使うか」で方式が決まります。梅雨の部屋干しが主目的ならコンプレッサー式。冬の結露や部屋干しがメインならデシカント式。年中毎日干すならハイブリッド式。一人暮らしの「梅雨をなんとかしたい」なら、コンプレッサー式から見るのが順当です。
梅雨の部屋干しが主目的ならコンプレッサー式。冬の結露や部屋干しがメインならデシカント式。年中毎日干すならハイブリッド式。
5モデル比較表(2026年6月・価格.com調べ)
下の表は、一人暮らし向け除湿機5モデルを方式・除湿能力・消費電力・タンク・幅・価格で比較したものです。2026年6月時点・価格.com調べ。
| メーカー・型番 | 方式 | 除湿能力/日 | 消費電力(衣類乾燥時) | タンク | 幅 | 実売価格 | 探す |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シャープ CV-S71 | コンプレッサー | 6.3/7.1L | 205/210W | 約2.5L | 303mm | 20,500円 | 楽天 / Amazon |
| コロナ CD-S6325 | コンプレッサー | 5.6/6.3L | 190/215W | 約3.0L | 170mm | 21,357円 | 楽天 / Amazon |
| アイリスオーヤマ IJD-I50 | デシカント | 5.0L | 590W | 約2.5L | 287mm | 18,336円 | 楽天 / Amazon |
| パナソニック F-YZX60B | デシカント | 5.4/5.6L | 295W | 約2.0L | 178mm | 35,700円 | 楽天 / Amazon |
| シャープ CV-SH150 | ハイブリッド | 12/13L | 695/715W | 約3.6L | 365mm | 35,279円 | 楽天 / Amazon |
除湿能力と消費電力の「6.3/7.1L」のような併記は、50Hz(東日本)/60Hz(西日本)の値です。IJD-I50は50/60Hz共通、F-YZX60Bは消費電力のみ50/60Hz共通の表記。価格は2026年6月時点の価格.com最安値で、色によって価格が違うことがあります。
電気代。「月600円」と「月1,650円」に分かれる
ここが方式選びの本体です。電気代は「消費電力(kW)× 31円/kWh(新電力料金目安単価)」で1時間あたりを計算し、梅雨に毎日3時間×30日回した場合で試算します(60Hzの値を使用)。
- シャープ CV-S71(コンプレッサー):約6.5円/時 → 月約590円
- コロナ CD-S6325(コンプレッサー):約6.7円/時 → 月約600円
- パナソニック F-YZX60B(デシカント):約9.1円/時 → 月約820円
- アイリスオーヤマ IJD-I50(デシカント):約18.3円/時 → 月約1,650円
- シャープ CV-SH150(ハイブリッド・速乾運転):約22.2円/時。ただし乾燥がそもそも速い
コンプレッサー式とIJD-I50では月1,000円以上の差。梅雨の3か月で3,000円を超えるので、「使う季節が夏寄りなのにデシカント式」は財布に効いてきます。
ただ、ハイブリッドのCV-SH150をこの数字だけで切るのはフェアじゃない。メーカー公表の衣類乾燥時間(洗濯物2kg・メーカー測定条件)で「1回あたり」を出すと、CV-S71が約167分で約18円、F-YZX60Bが約178分で約27円、CV-SH150は梅雨時で約57分、約21円。1回あたりのコストは実はどれも18〜27円の幅に収まります。差がつくのは、除湿だけを長時間回し続ける使い方をしたときです。
IJD-I50の590Wという数字も、悪者にしすぎないでください。サーキュレーターが一体になっていて、除湿しながら洗濯物に直接風を当てる設計です。風が当たると乾きは速くなるので、回す時間が短く済めば差は縮まる。それでも「毎日長時間回す」前提なら、コンプレッサー式との月1,000円差は残ります。
デシカント式の「室温が上がる」は、ワンルームだと効く
カタログにあまり大きく書かれない話をひとつ。デシカント式はヒーターを内蔵しているので、排気が暖かく、運転中は室温が上がります。冬ならむしろありがたい。ただ、梅雨の終わりから夏にかけてのワンルームでは、除湿機をつけた部屋がじわっと蒸し暑くなる。寝ている部屋で朝まで回す使い方だと、ここがストレスになります。
逆にコンプレッサー式の弱点は冬です。空気を冷やして除湿する仕組み上、室温が低いと能力が落ちる。冬の結露や冬場の部屋干しがメインの悩みなら、デシカント式かハイブリッド式が正解になります。「自分はいつ除湿機を回すのか」を先に決めてから方式を選ぶ。順番はこれだけです。
タンクと置き場所。買ってから気づく差

スペック表の下のほうにある数字が、毎日の使い勝手を決めます。
- タンク容量:満水になると自動停止します。寝ている間や外出中に止まってほしくないなら、タンクは大きいほうが楽。表の5台ではF-YZX60Bの2.0Lが最小、CV-SH150の3.6Lが最大
- 幅:コロナ CD-S6325は幅170mm、パナソニック F-YZX60Bは幅178mm。洗面所の隙間や窓際に立てられるスリムさは、ワンルームだと正義です
- 重さ:F-YZX60Bは6.0kgで片手で動かせるレベル。CV-SH150は約15kgあるので、部屋から部屋へ毎回運ぶ使い方には向きません
- 連続排水:CV-S71は市販ホースで連続排水に対応。風呂場の近くなど排水できる場所に置けるなら、水捨てから解放されます
除湿機は「洗濯物の真下に置いて、風を当てながら使う」のが一番効きます。つまり定位置が干し場の近くに必要。買う前に、干し場の横に幅30cm前後のスペースがあるかだけ確認しておいてください。
タイプ別、この中ならどれ
- 梅雨の部屋干しが目的・迷ったらこれ → シャープ CV-S71(コンプレッサー式で電気代約6.5円/時。2万円前後で除湿能力も十分)
- 置き場所がぎりぎり・水捨てを減らしたい → コロナ CD-S6325(幅170mmのスリム+3.0Lタンク)
- 1万円台で済ませたい・風も直接当てたい → アイリスオーヤマ IJD-I50(サーキュレーター一体で18,336円。ただし電気代は5台で一番高い)
- 冬の結露対策がメイン・軽さ重視 → パナソニック F-YZX60B(6.0kgで冬に強い。ただし現在の実売3.5万円は性能の割に高め。価格が落ち着いてからでもいい)
- 年中ほぼ毎日部屋干し・速さ最優先 → シャープ CV-SH150(ハイブリッドで梅雨時2kg約57分。本体3.5万円の元が取れるのは使用頻度が高い人)
気になったモデルの価格を見る
最新価格と在庫は、各ページで確認してください(2026年6月時点の価格.com最安を目安に掲載しています)。
- シャープ CV-S71(梅雨の定番・コンプレッサー式)→ 楽天で見る / Amazonで見る
- コロナ CD-S6325(幅170mmスリム・3.0Lタンク)→ 楽天で見る / Amazonで見る
- アイリスオーヤマ IJD-I50(1万円台・サーキュレーター一体)→ 楽天で見る / Amazonで見る
- パナソニック F-YZX60B(軽量6.0kg・冬に強いデシカント)→ 楽天で見る / Amazonで見る
- シャープ CV-SH150(年中使えるハイブリッド・速乾57分)→ 楽天で見る / Amazonで見る
よくある質問
- エアコンの除湿(ドライ)じゃダメ?
- 梅雨だけ使うなら、安いモデルで十分?
- 除湿機の電気代は月いくら?
エアコンの除湿(ドライ)じゃダメ?
部屋全体の湿度を下げるだけならエアコンでもできます。ただ、エアコンは位置が固定で、洗濯物の真下から風ごと当てる使い方ができません。部屋干しの量が少ないなら、エアコンのドライ+扇風機やサーキュレーターの併用で足りる人も多いです。まず手持ちの道具で1回試してから、除湿機を検討しても遅くありません。
梅雨だけ使うなら、安いモデルで十分?
十分です。梅雨〜夏限定ならコンプレッサー式が合理的で、2万円前後のCV-S71やCD-S6325で困りません。ハイブリッド式の強みは「冬でも速い」ことなので、梅雨だけの使い方ではその差額分の働きをしてくれません。
除湿機の電気代は月いくら?
このページの試算(消費電力×31円/kWh、毎日3時間×30日)だと、コンプレッサー式で月約590〜600円、デシカント式で月約820〜1,650円です。実際は契約プランや運転モードで変わるので、正確に知りたい場合はカタログの消費電力(W)に自分の契約単価をかけて計算してください。
価格やスペックは2026年6月時点のものです。最新の価格・在庫・正確な仕様は、各販売ページとメーカー公式で確認してください。
除湿機は、部屋干しが週2回以上あるなら買い、なければ見送り。買うなら使う季節で方式を決めて、梅雨ならコンプレッサー式。この2つを押さえれば外しません。あとは干し場の横に、幅30cmの定位置を空けておくだけです。
この記事のまとめ
- 部屋干しが週2回以上あるなら買い、なければ見送り
- 梅雨〜夏の部屋干しが目的ならコンプレッサー式(電気代が安い)
- デシカント式は冬の結露に強いが、消費電力が大きく室温も上がる
- 干し場の横に幅30cm前後の定位置を確保しておく


